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ギレン・ザビIQ240 240ってギャグですか? 『機動戦士ガンダム』



ギレン・ザビの知能指数は240だそうです。
240!

いくらなんでも、ふっかけすぎでは?
(富野監督ですかね? この、無謀な設定をつくったのは)


IQは120以上で秀才。
140以上で天才です。

一説には、東大生の知能指数平均は120なのだそうです。
(ちなみに、IQ120は10人に1人、IQ130は50人に1人だそうです)

そして、ギレンは240。
国民平均のIQ100と東大IQの差は20。
国民平均のIQ100と天才IQ最小値140の差は40。
国民平均のIQ100とギレンのIQ240は、その差、140!

天才IQ最小値140と比較しても、100も上回っているのです。

リアリティーがなさすぎて、すごいことはわかるのですが、どうすごいのか実感が湧きません。


アインシュタインは、IQ172だそうです(ただし、IQテストを受けたことはなく、単なる推測とも)。
デギンに「ヒトラーの尻尾」と言われたギレンですが、そのヒトラーはIQ150(こちらも信憑性は不明。単なる推測の可能性が高い)。
IQ130以上は人口の2.2%という研究結果もあります。
IQ125以上は6.7%という、上記とは別の学者の研究結果も。
IQ120以上だとおよそ10%。


もちろん、知能指数測定が本当に正確なIQを割り出しているのかは、古今東西で物議をかもしています。
一説には、問題に馴れるなど訓練すればIQの測定値は大幅に上がるともいいます。
さほど上がることはないという意見も。

ただ、だいたいの知能指数をあらわしているようではあります。
(ただし、正確なIQは測れないという意見も専門家のあいだではかなり根強い)

IQ測定を一応信頼できるものとここではしておきましょう。
だとすると、IQ240は驚異的でしょう。

実際に測定されたIQの最高値はいかほどなのでしょう?
もしかして、IQ240に満たなかったりして……。

(信頼できるIQ測定だと、160程度が上限だという説もあります。
かたや、ギネスに認定された世界最高のIQはアメリカ人女性マリリン・ボス・サバントのIQ228だそうです。ただし、正確なIQ測定が可能なのかには論争あり。ギネスも、世界一IQの高い人物を認定するのは無意味で信憑性がないということから、世界一のIQ認定をいまはしていません)

信憑性がないかもか……ギレンのIQ240は自己申告だったりして。




シャアって、大人になってみるとちょっとあれですよね『機動戦士ガンダム』(&『セブンスターEX』CM)




子供のころにはひたすら憧れの対象だったが、大人になってみると「カッコよすぎだろ」とつっこみをいれたくなるものがある。


たとえば、CM。
1986年ごろ。
セブンスターEX(Seven Stars EX)のCM。

わたしは、そのころ中学3年生。
テレビ東京系で水曜の22:00~22:30まで放送していた『ヒッチコック劇場』(1986.10.1~1986.12.24、1987.1.7~1987.3.25)のなかで、よく目にしていたタバコのCMです。

商品のイメージ向上をはかるため、現実から遊離した「カッコよすぎる」要素がつぎつぎにぶち込まれてくる。

出演する男女は5人の白人。
みな、絶世の美男・美女ばかり。
世界的に通用しそうなモデルばかり。

そんな5人が、ニューヨークのインテリアデザイン会社に勤めている。
ニューヨークという場所もインテリアデザイナーという職業もすかした設定ですが、会社に勤めている5人全員が自分の恋人には紹介したくないような美男・美女ばかりという現実感のなさ。

苦みばしった渋すぎる中年の美男子。
自信に満ちた、さわやかな笑顔がまぶしい好青年風の美男子。
ひげを豊かにたくわえ、恰幅もよい、貫禄のある初老?の美男子。
眼鏡をかけて真面目そうだが、眼鏡外すとシャレにならなそうな青年の美男子。
美女とはいえないかもしれないが、きりっとして凛々しい面立ちをしたハンサムな女性。

……リアリティーまったくなし。
ここに、女性ボーカルのかっこいいジャズ(イーディー・ゴーメ『ギフト』)がBGMとして流れるわけです。

やりすぎでしょ。

主役の渋い中年美男子などは、デスクに向かい右手でペンを走らせながら、左手の中指・人差指・親指にタバコを手挟みつつ、ときにタバコを口に運び、喫う。
仕事を一休みして、高層ビルにあるオフィスの窓からニューヨーク・マンハッタン(たぶん)を漫然と見下ろし、やはりタバコを一服。

そこには、自分への自信からくる余裕がみなぎっていた。

かっこいい。
中学生のときは、こういうふうな大人になってみたいとおもった。
(もちろん、なれなかった)


しかし、大人になって思い返すと、「やりすぎだよな」という『笑い』も生まれる。
いまでも、とてつもなくかっこいいとはおもいます。
ですが、同時に、かつてのような憧れ一辺倒ではない、ただただ、かっこいいばかりで頭使ってないバカっぽさをも感じてしまう。

ウソをつくには、何割かの真実をまぜこむのが要諦らしいですが、このCMにはリアリティーのかけらすらない。
わたしは、そうおもうようになりました。
(でも、しびれるくらい、いまでもかっこいいけど)


これって、【あの人】にも共通しているような。
……赤い彗星。

『機動戦士ガンダム』のシャア・アズナブル
小学生のころのわたしにとってシャアは、ひたすら、かっこよかった。

凄腕のパイロット。
美男子。
血筋がよい。
頭もよし。
品がある。
物腰が優雅。
名声にも恵まれている。
口走ることもかっこいい(ヘンな言葉遣いだけど)。
などなど……。

たしかにアムロに追い抜かれて劣勢に立つようになり、アムロと激戦を展開するララァには「大佐、邪魔です」などといわれてもいますが、それぐらいなら御愛嬌。

わたし個人としては、ガルマを守り切れなかったということで謹慎させられていたとき(ギレンのガルマ追悼の大演説)の酒場での大きすぎるサングラスが、「あれはない……」ともおもっていますが、個人の好みかもしれず。


しかし、絵に描いたような度のすぎたかっこよさが、どうも、大人になってからはカスミをつかむようなあいまいな感じで……。

現実感が薄い。

シンパシーを持ちにくいんですよね。


当初は、自分のなかでのガンダムキャラNo1だったシャアも、まず、なさけないところが他人事とはおもえない『ポケットの中の戦争』のバーニィに抜かれ、ついで、基本的に優秀だがライバル(ウッソ)に完敗した軍人にしては優しすぎる『Vガンダム』のクロノクルにも抜かれ……。

いま、シャアは、3~10位前後あたりでしょうかね。
バーニィクロノクルが1、2であることは確かなのですが、3位以降は時期によって移り変わりがはげしく、シャアも上位にくることはありますが、いつもというわけではない。


たしかに『ガンダム』を観ると、シャアのかっこよさは只者でなく、心惹かれるのですが、見終わったあとにシャアへの情熱が長続きしないんですよね。
生の人間の感覚がしない。

まるで、この世ならぬ美しさではあっても印象が希薄な妖精のように。
……妖精にしては、へんに野心でぎらぎらしていますけどね。



マサキ……ホワイトベースの乗組員『機動戦士ガンダム』小事典




マサキ

正規の訓練を受けた看護兵
ジャブローでの補充要員(当初より乗艦説あり)
ミライに良く似ている
美人でホワイトベース乗組員に人気(一説に)

(35話、劇場版III)
(声優:セリフなし(35、劇場版III)、朴璐美(特別編))



解説
横顔と後ろ姿のみ。


看護学生だったセイラは医療面でも重宝されていたが、マサキのWB乗艦によって、ジャブロー以降、医療面の負担から解放された?


35話『ソロモン攻略戦』、劇場版IIIのみの登場。


しかし、キッカフラウセイラミライの主要キャラ以外では唯一登場したホワイトベースの女性クルーであり、とても貴重。
マサキの存在によって、ほかにも画面に登場しなかったWBの女性クルーが存在するかもしれないという世界観の幅ができた。
自分に似ているキャラクター、好きな女性に似ているキャラクターなどがWBに乗艦しているかもしれないという世界観の広がりを夢想することが容易になった。


カルフムラウマクシミリアンハワドサンマロバンマスタムラなど、名はあれど有名でないWBクルーの男性陣に対し、マサキはただ1人でその役目を果たす貴重な存在。


マサキの謎?の行動
マサキは唯一の登場シーンで謎の行動をしている。
ソロモン戦で負傷者続出。
医務室の近くであろうか、医務室に収容しきれなかったと思しき負傷者が通路にあふれている。
画面のなかの負傷者だけでも、10人を数える。
WBの乗組員の正確な人数は定かではないが、負傷率は相当なものだろう。
(あるいは、撃沈された他艦の兵士の治療もほどこしているのだろうか?)
いずれにしろ、あきらかに人手が足りないようで、負傷者のなかに看護兵がぽつりぽつりいる程度である。


「マサキ軍曹、輸血の準備を」
という負傷したハヤト?を手当てしているサンマロ(看護兵、軍曹、男)の言葉に、後ろにいたマサキはサンマロとは逆の方向にある部屋(医務室?)のなかに入っていく。
輸血の準備のためかと思いきや、そのあとまったくマサキは出てこない。
そのためか、ちょうどそこに来たフラウが「手伝うことあります?」と訊ねると、サンマロは「あ? AB型の輸血セットをもってきて」と頼んでいるのである。


フラウにあらためて輸血セットを頼んでいる。
では、マサキは「輸血の準備」を依頼されて、部屋のなかに入ってなにをしているのだろうか。
サンマロの声が聞こえなかったのか。
(サンマロを無視した説を唱える人もいる)
サンマロに声をかけられる前に部屋のなかをすでに見ているので、そのなかにいる患者(部屋が医務室なら)のことが気になり、そのもとに駆けつけたのか。
それとも、マサキに頼んだ輸血の準備とフラウに頼んだAB型の輸血セットは別のものだったのか(そうだとすると、マサキの行動は謎でもなんでもなくなるが)。


このすぐあと、あの名場面……涙目で悔しがるハヤトを慰めるフラウの場面になる。
ハヤト「みんなは?」
フラウ「無事よ。元気に戦っているわ」
ハヤト「そう。悔しいな、僕だけこんなじゃ。セイラさんにもカイさんにもかなわないなんて。な、情けないよ」
フラウ「なに言ってるの、ハヤト。立派よ、あなただって」
ハヤト「やめてくれよ慰めの言葉なんて。こ、こんな僕だってね、ホワイトベースに乗ってからこっち、アムロに勝ちたい、勝ちたいと思ってて、このざまだ」
フラウ「ハヤト。アムロは、違うわあの人は。私達とは違うのよ」


身につまされる。
挫折を何度か経験すると、このハヤトの悔しさが胸に迫る。
フラウの慰めも、いい感じ。
ここいらで閑話休題。


もしかしたら、これがのちにフラウとハヤトが結婚するきっかけになったかもしれず(ハヤトが弱音を吐き2人のあいだが急速に近づいたかもしれず、フラウがアムロになにか疎遠なものを感じている印象があるようにも思える……。ただし、『Zガンダム』の小説版では、アムロはフラウと結婚したかったが連邦に軟禁されたためそれが叶わなかった旨の描写がある。小説なのでどこまで公式のものかは定かでないが、一応、参考までに)、その2人にとっては歴史的だったかもしれない瞬間、そのそばにはマサキやサンマロがいたわけである。


ともあれ、マサキは再び姿をあらわすことなく、ごく短時間で出番を終えた。
しかし、その登場によってWBの他の女性クルーの存在を推知させ、世界観を広げたことは特筆にあたいするのではなかろうか。



(『機動戦士ガンダム大事典』ラポート、『機動戦士ガンダム大事典 一年戦争編 復刻版』ラポート、『僕らのガンダム 全登場キャラクター徹底解析編』宝島社、『データガンダム キャラクター列伝 宇宙世紀編I』岡崎昭行 角川書店、『機動戦士ガンダム 公式百科事典』編著・皆川ゆか 講談社)



カル&フムラウ……ホワイトベースの乗組員 『機動戦士ガンダム』小事典




カル

カイを小さくしたような少年
小言が多い
メカニック担当
皮肉屋
不平家
小柄
よくブチ切れる

(18・25話、劇場版I)
(声優:二又一成(18)、塩沢兼人(25)、金沢寿一(劇場版I))


解説
顔も、髪の色・髪型もカイにそっくり。
カイを小柄にしただけのような外見。
不平たらたらなのも、そっくり。
皮肉屋という点でもカイに負けていない。
いや、むしろ、こじらせ具合はカルのほうが上かもしれない。
登場時はほぼ文句を言っているし、ほぼ常時、怒りまくっているのだから。
(フラウ・ボゥにはやさしかったが)


同じ皮肉屋ならルックス似ていてよくない?的な心理が、そこには働いているような気がするのだが。
キャラクターデザイン・安彦良和の、省エネで誕生したキャラクターなのかもしれない。


しかし、小言をぶつくさ言いつつも手はしっかり動いている。
整備やメカニックの仕事をおろそかにはしていない。
言うことは言うが、やることもしっかりやっている。


カル語録
カルがいかに「皮肉」をこじらせているか、少ない登場シーンから、カルのすべての言葉を抜粋してみよう。

(18話『灼熱のアッザムリーダー』)
アムロ脱走直後。
整備をしながら、カル、フムラウジョブ・ジョンの3人が話し合っている。
カル「ジオンに寝返るってことはねえだろうな?」
ジョブ・ジョン「まさか」
フムラウ「いやあ、ありえるぜ。ガンダム手土産にもってきゃ英雄あつかいだ」
カル「なにしろ脱走したやつだからな」
ジョブ・ジョン「ああ」
カル「冗談じゃないぜ、まったく」


(25話『オデッサの激戦』)
マチルダが亡くなりアムロは苛立っていた。
カルとオムル・ハングがガンダムの修理をしている。
アムロ「最小限度の修理でいいんです、作戦は始まってるんですから。とにかく、出撃できるようにしてください」
カル「わかってるよ、怒鳴るな」
オムル「やめとけ。マチルダ中尉がやられて荒れてんだからさ……」
カル「こっちだって同じさ」


(25話『オデッサの激戦』)
慣熟飛行のため、セイラがGアーマーで出撃する。
近くにはフラウ・ボゥ。
カル「Gアーマー発信するぞ。フラウ・ボゥ、下がって」
フラウ・ボゥ「きゃあ」


これで、すべて。
2話だけ。
セリフは6つ(わたしの調べた範囲では)。


しかし、出番もセリフも少ないわりには、その「個性的」な言動とルックスで御記憶の方もおいでだろう。
つきあうには苦労しそうだが、はたで見ているぶんには面白いキャラクターではなかろうか。


自分への自信のなさが、カルをひねくれさせたのだろうか。
ルックスに恵まれているとは、とうてい、言えない。
なにしろ、カルよりは背丈があるカイですらルックスに恵まれているわけではない。
まして、顔はうり二つ、身長はかなり小柄なカルはよけいにその傾向がつよい。


だから、依怙地(いこじ)になってしまったのかもしれない。
カルは自分のプライドや存在意義を護るのに懸命なのかもしれない。
カルはカルなりに必死なのかもしれない。
それが空回りして余裕のない言動になっているとすれば、それこそ皮肉である。
(自分の若いころを考えると、わたしはカルに妙な親近感をもってしまうのだが……)


カルも、マチルダのこと好きだったのね……。


カルは、文句をぶつくさ言いながらも、人生の中で一番充実していたのはホワイトベースの乗組員であったときだと、のちに回想していそうな気がする……。


カルのその後
カルは一年戦争を生き残れたのだろうか?
どちらともいえない。
オデッサの戦いのあと、カルは登場しなくなった。
ただ画面に登場しないだけで、ホワイトベースのどこかでがんばっていたかもしれない。
しかし、証拠はない。


ア・バオア・クーの脱出ランチは2つ。
そのうち後発のスペースランチに、フラウ・セイラ・ミライ・キッカ・レツ・カツ・ハヤト・カイ・ブライトたち主要なキャラクターが乗船している。
アムロが「帰れるところ」は、この後発の脱出ランチである。
この後発のスペースランチには、オムルなどの姿は確認できるが、カルは確認できない。


かたや、先行してホワイトベースを脱出したスペースランチのほうは、ほとんど描写がない。
だから、後発のランチに乗っていないWBの乗組員でも、こちらに乗船している可能性はある。
マサキ、フムラウ、マクシミリアン、ハワド、バンマス、タムラ、そしてカルなどの面々である。


もし、先発の脱出ランチにも乗船していなかったならどうだろう?
そのときは、戦死したか、負傷して後方に移送されたか……であろうか。
オデッサの戦い以降のいずこかにおいて、戦死したか、負傷したかの可能性もなくはない。
WBは幾多の激戦をくぐりぬけ、ダメージもかなりある。
艦内にいても戦死・負傷の可能性は、けっして低くはない。


無事でいてくれたのなら良いのだが。




フムラウ

小柄
目が小さい
気弱そうな顔
メカニック担当

(18話)
(声優:塩沢兼人(18))


解説
カルとジョブ・ジョンとの3人の会話のみに登場。


(18話『灼熱のアッザムリーダー』)
アムロ脱走直後。
整備をしながら、フムラウ、カル、ジョブ・ジョンの3人が話し合っている。
カル「ジオンに寝返るってことはねえだろうな?」
ジョブ・ジョン「まさか」
フムラウ「いやあ、ありえるぜ。ガンダム手土産にもってきゃ英雄あつかいだ」
カル「なにしろ脱走したやつだからな」
ジョブ・ジョン「ああ」
カル「冗談じゃないぜ、まったく」


18話のみの出演。
セリフも1つのみ。


気弱そうな顔に相違して、けっこう口調は荒い。
人を見た目で判断してはいけないということか。
それとも、安心できる仲間相手のため、ざっくばらんな口調になっただけか。
(内弁慶?)


カルとフムラウとジョブ・ジョンは仲良しだったのだろうか?
だめな感じの3人の組み合わせは、(自分の過去に照らして共通点があり)個人的には微笑ましい。
(ちょっと青春を感じる)


一年戦争を生き残ったかどうかは、カルとほぼいっしょ。
フムラウの場合は、ランバ・ラル隊との戦いの途中で消息がわからなくなるので、20話『死闘!ホワイトベース』の白兵戦などを生き延びることができたかも焦点となる。


無事であってくれたなら良いのだが。


(参考引用文献:『機動戦士ガンダム大事典』ラポート、『機動戦士ガンダム大事典 一年戦争編 復刻版』ラポート、『MOBILE SUIT GUNDAM THE MOVIES II』旭屋出版、『MOBILE SUIT GUNDAM THE MOVIES III』旭屋出版、『僕たちのガンダム 全登場キャラクター徹底解析編』宝島社、『ガンダム・エイジ』洋泉社、『機動戦士ガンダム 公式百科事典』編著・皆川ゆか 講談社)


ジョブ・ジョン……ホワイトベース乗組員 『機動戦士ガンダム』小事典




ジョブ・ジョン

ホワイトベースの予備パイロット
WBに当初より配属
パイロット訓練生
ガンペリーのサブパイロット
ガンタンクのサブパイロット
メカニックの手伝い
甲板士官
砲撃手
セイラに騙される(セイラはガンダムで初出撃)
コズンを独房に連行。
ブーンとキャリオカの歩哨に立つ
テキサスコロニーにおいてバギーでアムロ捜索
脱出ランチのパイロット(ア・バオア・クー)
ガンダムタイプのシュミレーションを受けている

(8~43話、劇場版II~III)
(声優:鈴木清信(8、16、17、18、22)、古川登志夫(11、40)、竜田直樹(13)、塩沢兼人(21、28、35、38)、二又一成(43)、三輪禎大(劇場版II)、小林通孝(劇場版III)、岸尾大輔(特別編))



解説
マチルダ言うところの「何でもできる人が重宝がられています」(セイラに対しての発言)を地でゆく人物。


なにげに有名。
『ガンダム』が尋常でなく大ヒットしたことにより、ほかの作品でならとうていここまでは有名になれなかったであろう(忘れられていたであろう)というくらい大ヒットの恩恵を受けたキャラクター。


Gアーマーのパイロットになるはずだったが、MS戦闘の経験の少なさからGアーマーパイロットはセイラに。
ガンダムでの戦闘経験(16話『セイラ出撃』での、とくにコズンのザクにボロボロにやられただけの戦闘経験だったが)が運命をわけたのだ。
このときジョブ・ジョンはセイラに騙されて、セイラの無断出撃を許してしまった。
そうでなければ、ジョブ・ジョンはGアーマーで英雄になっていたかもしれない。
あるいは、スレッガーのように戦死していたか?
セイラに騙されたのが吉だったのか凶だったのかは神のみぞ知る。


慢心するアムロをガンダムから降ろそうとしたとき、ブライトが、シュミレーションをしている人物として名を挙げたのがジョブ・ジョンとオムル・ハング。(17話『アムロ脱走』、『劇場版II 哀・戦士編』)
2人のうちどちらかをガンダムに乗せようとしたのか、ガンキャノン、ガンタンクのパイロットのだれかをガンダムに乗せ、その代わりとしてどちらか1人をガンキャノン、ガンタンクに乗せようとしたとおもわれる。


カルフムラウと、脱走していたアムロについて会話していた。(18話『灼熱のアッザム・リーダー』)
カルがもっともアムロに懐疑的で、ジオンに寝返るのではないかと強く危惧していた。
フムラウも、それに同調。
ジョブ・ジョブは、渋々ながらも同意。
(3人は仲が良い?)


リュウの死に責任を感じ涙していた。(21話『激闘は憎しみ深く』)
ガンタンクが動かないところを、負傷していたリュウが強制的にジョブ・ジョンとパイロットを交代、リュウはガンタンクから分離したコア・ファイターで、ガンダムをあわやというところまで追いつめたハモンのマゼラトップに特攻していった。
サイド7以前からつきあいのあるパイロット候補生同士として、リュウには特別な親しみをもっていたのかもしれない。
ジョブ・ジョンは、本当に好人物である。


コスモ・バビロニア建国戦争において、海軍戦略研究所サナリイの幹部として、フォーミュラ計画のモビルスーツ開発にかかわり、F90(F91も?)の機体設計に携わったという説もある。
(ホワイトベースの元仲間たちを苦しめた(支援もしているが、おのれの利益のために相手側にも支援をして戦争を長期化させようとしている)アナハイム・エレクトロニクスへの反抗心から、打倒AEでフォーミュラ計画に邁進したのなら面白いのだが……)



「金髪の美少年」問題
ガンダム初期のころ(1979)からの、「大問題」。


ランバ・ラル隊との白兵戦のさい(20話『死闘! ホワイト・ベース』、劇場版II『哀・戦士編』)に、とてつもない金髪の美少年が。
アムロたちに対し「78番ハッチが突破されたぞ!」と叫ぶ金髪の少年。


この少年兵はジョブ・ジョンであるのかないのか、いまだ『ガンダム』がブレークしていなかった本放送時から初期のガンダムファンのあいだで大論争になった(……そうである。わたしは小学校低学年、アニメ誌を買うようになったのははるかのちのこと)。


この金髪の少年は「綺麗なほうのジョブ・ジョン」と呼ばれたり、わたしがバックナンバーで目にしたところだと「麗しの金髪の美少年」などと呼ばれていた。
「ジョブ・ジョンではないだろう、なにしろ謎の金髪の少年はとてつもない美少年だからな」という
ジョブ・ジョンにとっては身も蓋もない理由で否定されることもしばしば。
しかし、それもしかたない。


なにしろ、ガルマシャア級の美形なのである。
ジョブ・ジョンと認めがたいのは当然である。
ジョブ・ジョンは悪くないルックスだと私的にはおもうが、親しみやすいタイプの顔で、ガルマやシャアのような美形中の美形というわけでないことは言を費やすまでもないだろう。


サンライズのガンダム公式サイトで、以前(すくなくとも2018年9月の段階まで)はジョブ・ジョンの紹介画像に「金髪の美少年」が使われていた。
いま(2018.12.3)は、その画像が「普通のジョブ・ジョン」に変更。
これはどういうことなのだろうか?
「金髪の美少年」はジョブ・ジョンがサンライズの公式なのか、という問い合わせでもあったのだろうか?
それに対し画像を変えたのなら、「金髪の美少年」はジョブ・ジョンではないか、ジョブ・ジョンかもしれないが断定はできないということで画像を差し替えた可能性もある。
担当者のたんなる気まぐれで変更したのかもしれないが。


ただ気になるのは、ラポートは『アニメック』誌上などで80年代(79年?)からこの謎をよく取り上げていて真偽不明としていたのだが、91年に発売された『機動戦士ガンダム 一年戦争編 復刻版』では、「本放送中に話題になった謎の金髪の少年は、どうやら彼(ジョブ・ジョンのこと)であったようだ」と断定めいた口調でジョブ・ジョンであることを認めている。
これは、なにか確定するだけのサンライズからの発表なりなんなりの事情があったのだろうか?
それとも、筆者個人の意見なのか?


限られてはいるが手許の『ガンダム』本をひもといても、どうも、多数意見は「謎の金髪の美少年」はジョブ・ジョンであるというスタンスである。
(ただし、『機動戦士ガンダム 公式百科事典』のように、「現在では別人との説で落ち着いている」とジョブ・ジョンとは別人説を明言している著書もあり)
むろん、驚きつつであるが、ジョブ・ジョンは見よう(角度や光の加減か?)によっては「美少年」という認識が定着しているような……。
それにしても、ガルマ、シャア級の美少年がジョブ・ジョンというのは……。


(参考引用文献:『機動戦士ガンダム大事典』ラポート、『機動戦士ガンダム大事典 一年戦争編 復刻版』ラポート、『MOBILE SUIT GUNDAM THE MOVIES II』旭屋出版、『僕たちの好きなガンダム 全登場キャラクター徹底解析編』宝島社、『機動戦士ガンダム MSパイロット名鑑 一年戦争編』T2出版、『データガンダム キャラクター列伝 一年戦争編I』岡崎昭行 角川書店、『ガンダム・エイジ』洋泉社、『機動戦士ガンダム 公式百科事典』編著・皆川ゆか 講談社)