FC2ブログ

Contents

月ってどんなところ? アニメなど空想世界における月世界(『ダロス』『メガゾーン23 III』etc.)


月は夜の女王

わたしは廊下でごはんを食べています。
夜も、電気をつけずに廊下で。
廊下は、正面に明かり取りのはめ殺しの窓があって、なかなかに開放感があるのがなかなかなのです。

その明り取りの窓に、1月9日、10日と美しい満月(あるいは満月に近い月)が顔をのぞかせていました。
食事どきに月が明かり取りの窓から見えるのは、そう頻繁にはありません。
とくに満月は。

夜空を圧する夜の女王のかがやきは、圧倒的な美しさでした。
白く、青白く、しかしどこか赤く、黄色くもある夜空に君臨する女王。




月をめぐるOVA……ダロス、メガゾーン23 III

最近(1月1日、2日)、月が関係した作品を2つ観ましたので、なかなかに感慨深いものがありました。
一つは『メガゾーン23 III』(1989)。
一つは『ダロス』(1983-84)第1話(全4話)「リメンバー・バーソロミュー」(1984)。

『メガゾーン23 III』の前作『メガゾーン23PartII 秘密く・だ・さ・い』で、数百年前に自らの手で地球を死滅させ新たな居住地を求めて地球を脱出した人類、その人類が再び地球に帰郷して住むにふさわしいかどうかの裁定をまかされた巨大コンピュータ「A.D.A.M.」(月に存在)が、『メガゾーン23』『メガゾーン23PartII』の舞台であった巨大都市宇宙船「MZ23」を地球帰還の条件を満たしていないと判断、月の防衛システムによる一斉攻撃で「MZ23」を崩壊させました。
『メガゾーン23 III』は、その数百年後の物語です。

『ダロス』は21世紀末の月の裏側が舞台。
そこで支配され搾取される月の住人(ルナリアン)と、支配し搾取する地球の軍隊が本格的な階級闘争をはじめようとしています。
地球に顔を向けることのない月の裏側には、「ダロス」と呼ばれる太古から存在する巨大な機械構造物が眠りについています。
いかなる文明が築いた機械構造物であるか不明な「ダロス」。
この「ダロス」、人類にとってとんでもないものであることが後々明らかになります。
しかし、1話の時点では、地球の圧政に苦しむ月の住民は心のよりどころとして「ダロス」を神のごとく崇めていました。

ワインを飲み、酔いもまわっていたものですから、心にくるものがありました。
作品もすばらしかった。
かつ、『メガゾーン23 III』は89年に鑑賞して以来、およそ30年ぶりの再会。
『ダロス』は史上初のOVAということで、83~84年あたりにかけて大々的にアニメ雑誌などで広告を展開していました。
ビデオソフトが欲しかったのですが、高くて手が出ませんでした。
憧れの作品でした。
二つとも、懐かしのアニメなのです。

心にぐっときました。




月ってどんなところ?(アニメなど空想世界における月世界のほんの一例)

地球からは決して見ることのできない月の裏側には、謎の文明が太古に残していった巨大機械構造物「ダロス」が眠り(『ダロス』)

月の裏側の都市グラナダでは、バーニィがサイクロプス隊の面々と初顔合わせをし、そのあとサイド6の「リボーコロニー」へと二度と還ることのない任務に旅立ち(『機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争』)

地球連邦軍の脱走兵が月面都市フォン・ブラウンをさまよい、ジャンク屋のおやじの世話になり(『機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY』)

月の裏側にある月面都市アンマンでは反地球連邦組織エゥーゴが策動し(『機動戦士Zガンダム』)

月の表側の月面都市フォン・ブラウンではエゥーゴとティターンズの大規模な戦闘が起き(『機動戦士Zガンダム』)

月面都市フォン・ブラウンの公園では、敵同士なのになぜかアイスクリームを食べながらサラとカミーユが人生相談(恋愛相談?)をはじめ、しかもあろうことか、あのパリパリサクサクの甘く香ばしいコーンを二人とも食べずにダストボックスに捨ててしまうというもったいないことをし(『機動戦士Zガンダム』)

地球侵攻を進める異星人「グラドス」が放った無人の戦闘機械スカルガンナーの大軍が、人類の月基地を廃墟と化せしめ(『蒼き流星SPTレイズナー』)

ムーンベースではマルスベースとともに、異星生命体「インビット」に奪われた地球を奪還するために軍人たちが地球に降下しようとしていて(『機甲創世記モスピーダ』)

巨神打倒に失敗したギジェ・ザラルはダラムに見捨てられ、月面に置き去りにされ(『伝説巨神イデオン』)

サテライトキャノンのエネルギー源であるスーパーマイクロウェーブを送信する太陽光発電施設があり、その中枢にはアフターウォー世界のファーストニュータイプであるD.O.M.Eが意識体として存在しており(『機動新世紀ガンダムX』)

女王ディアナ・ソレルのもと月の民(ムーンレイス)が高度な文明を築いていて(『∀ガンダム』)

月面のタブハベースで建造されたエヴァンゲリオンMark.06(マークシックス)が地球へと降臨し(『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』)

月の防衛システムは強大な敵であったデザルグを消滅させ、次いでその矛先を向けられたMZ23も崩壊してゆき(『メガゾーン23 PART II』)

地球を監視するため超高度文明の異星から派遣された7人の男女が月基地に駐在し(『ぼくの地球を守って』マンガ)

植民地である月は地球からの独立を夢見て革命に立ち上がり(『夜は無慈悲な夜の女王』小説)

満月を目にして狼人間は狼に変身し(『狼男アメリカン』『ハウリング』『狼の血族』など)

月のティコクレーターでは地下から謎の物体「モノリス」が発見され(『2001年宇宙の旅』映画)

アポロ13号は、月着陸をめざすもその願いかなわず任務を遂行できぬまま地球に帰還し(『アポロ13』映画)

地球侵略をくわだてるヒト型爬虫類の異星人が、地球からは目視することができない月の裏側に秘密裏に大艦隊を集結させていて(『V』ドラマ)

超獣ルナチクスに滅ぼされるまで高度な文明が繁栄し(『ウルトラマンA』特撮)

……。

これらは、ほんの一例です。
月では過去になにが起きたのでしょうか、そしていまなにが起きているのでしょうか、かつ未来にはなにが起きるのでしょう。
日本全国で同時に少なからぬ人たちが目にしている月、それらの人たちと同じ時を共有しつつ、それらのことを夢想するのもまた一興ではないでしょうか。



宇宙(そら)を見上げて……『機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争』(アル&バーニィー)/『蒼き流星SPTレイズナー』OP「メロスのように-LONELY WAY-」


窓の外


ふだんは気がつかなくても、なにかの拍子にふと気づくことがあります。

ときどき、部屋を暗くして、ごはんをたべることがあります。
視覚の負担を減らし、ゆったりと落ちつきたいときなどに。

2階での夕食時。
窓の外を漫然と見つめていると、夜空に、月や星たちを背景に、すこし遠方をゆっくり動く小さな発光物体を認めることがあります。
UFOなら大発見になりますが、残念ながらありふれた存在。
航空機です。

航空機が、光の点になって視界を右から左に……南から北に流れていきます。
羽田や成田から北へ向かう旅客機なのか、宇都宮の駐屯地に向かう自衛隊機なのか、それともなにかほかの航空機なのか。
けっこう頻繁に目撃するのですが、これが、ふだんはほとんど気づかない。
ある程度長い時間、窓の外をながめつづけてはじめて、航空機が自分の家からちょっと離れた場所をそれなりの頻度で飛んでいることを確認することができるのです。

自分の身のまわりで起きていていることでも感づかないことは多いものなのだなあ、とあらためておもいます。




『蒼き流星SPTレイズナー』(メロスのように-LONELY WAY-)……ビルの窓から遠くの都会(まち)を探していたよ


夜空を見ていて、よく思い出すのは、『蒼き流星SPTレイズナー』(1985)のOP「メロスのように-LONELY WAY-」です。
わたしのお気に入りの歌の一つ。

『レイズナー』じたい、わたしにとってはTVアニメ10本の指にはいる作品。
地球とグラドス人の混血である主人公アルバトロ・ナル・エイジ・アスカが、科学文明のすすんだ異星人グラドスの地球侵略を阻止すべく戦う物語。
80年代当時の、アメリカ合衆国とソヴィエト連邦(現ロシア)の対立、核戦争の恐怖を背景にした硬派なリアルロボットアニメです。
エイジは物静かで、ひたむきな、母性本能をくすぐるタイプの主人公。
敵とはいえ他者を殺せないエイジが、いかにして敵と戦うかも本作品のテーマの一つでした。

「メロスのように」の冒頭は、

空に蒼い流星
夜の銀河をすべるようだね
2人 ビルの窓から
遠くの都会(まち)を探していたよ

という歌詞です。
(1985年の本放送以来、何度も口ずさんできた歌詞でしたが、今回ネットで検索してみてはじめて、ビルの窓の外をながめていたのが1人ではなく2人であることを知りました。
つい、自分に引き寄せて1人だと思い込んでいたのでしょうか。
夜空を見つめるのはいつも1人という、わたしの悲しい性(さが)がモロバレ……)




『機動戦士ガンダムZZ』(アニメじゃない)……みんなが寝静まった夜、窓から外を見ていると


ガンダムだと、たとえば『ZZ』の初期のOP「アニメじゃない」。

みんなが寝静まった夜
窓から外を見ていると
とっても すごいものを見たんだ

これが冒頭。
作詞は秋元康。
アニメなのにタイトルがこれかよという人を喰った「アニメじゃない」が秋元康作詞なのは有名ですが、お気に入りの「メロスのように」も秋元康作詞ということを今回はじめて知りました。
まじめな作詞も秋元康はするのか……(←失礼な)。
(それにしても、秋元康は窓から夜空を見るのが好きだなあ)




『機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争』……あ、戦闘だ、コロニーの外で戦闘をやってるんだ


作中における空の発光体といえば、たとえば『機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争』(1989)。
第2話「茶色の瞳に映るもの」。
UC.0079 12月15日。
主人公のアルは、サイド6のコロニー「リボー」に住む11歳の少年。
モビルスーツ大好きのアルは、夜に家をこっそり抜け出し、中破して森林公園の奥に放置されていたザクII改のコクピットに忍び込みます。
あこがれのモビルスーツのコクピットに乗ることができ、満足して気がゆるみ、そこで寝てしまう。
ザクII改のモニターは、コロニーの外(コロニーの空の位置)で輝いては消え、また輝いては消えする複数の小さな発行体をうつしていました。
この発光体は戦争の光でした。
モビルスーツが爆発したり、バーニアの炎、ビームライフルや弾薬の熱が生みだした輝きだったり。
寝ぼけまなこのアルはそれに気づくも、「あ、戦闘だ、コロニーの外で戦闘をやってるんだ……」そうおもうなり、ふたたび寝てしまう。

このとき、いつもは平和なリボーコロニー近傍の宇宙で、多数のMS同士の戦闘がおこなわれていました。
この戦闘にまぎれて、19歳のジオン公国軍伍長バーナード・ワイズマン(愛称バーニィー)の操縦する民間船に艤装(ぎそう)したジオン公国軍の貨物船「アグワベルデ」が、リボーコロニーに入港します。
それはバーニィーにとって、宇宙に二度と戻ることのない片道切符の「旅」でした。

悲劇の運命は、アルにとっては平和なまどろみのなかで着々とすすんでいたことになります。



80年代の土曜のアニメ……土曜の放課後は安心とともに



土曜の午後は天国


かつて、土曜の午後は天国でした。
学校から、もっとも遠いので。

いまとちがい、公立の学校でも土曜は午前中だけ授業がありました。
それが終われば、土曜の午後から月曜まで学校に行かなくていい。

小学5年~中学3年まで、いじめやらなにやら最悪の学校生活をおくっていたわたしには、土曜の放課後が一週間のなかでもっとも安らげるひと時でした。
家に帰り、二階の自室に行くまえに一階の茶の間でカバンと制帽を放り出しへたるようにそこに座ると、どっと一週間の疲れが体内からあふれだす。
一週間の緊張がとけて、ほっ、と深ーい深ーい安堵の念にみたされる。

高校のときは学校生活が充実していて、それでも土曜に帰宅すると緊張がすっと抜けていくように心が安らぐのをおぼえましたが、こちらは責任感から解放されたからかもしれません。
高校のときは、生徒会副会長、クラス委員長、そして偏差値40前半の学校でしたが学年トップでしたので、そこから解放され、ちょっと一安心していたのかもしれません。




土曜のアニメたち


そのころ、土曜夕方5:30は富野アニメとその後継者であるサンライズアニメが定番でした。
小学6年の9月24日、『聖戦士ダンバイン』(1983~84)を観はじめて以来のことです。
『重戦機エルガイム』(1984~85)『機動戦士Zガンダム』(1985~86)『機動戦士ガンダムZZ』(1986~87)とつづいて富野アニメはひとまず終了、ついで神田武幸監督の『機甲戦記ドラグナー』(1987~88)、そのあとちょっと飛んで池田成監督・浜津守監督の『鎧伝サムライトルーパー』(1988~89)、鹿島典夫監督の『獣神ライガー』(1989~90)へとつづきます。
1989年には、1984年以来、2台つづけてビデオデッキβ専門だったわたしははじめてVHSデッキを購入、やっとレンタルビデオでソフトを借りられるようになり、わたしのなかでOAVの大ブームに。
そのため、あまりTVアニメを観なくなり、『獣神ライガー』は途中から観なくなりました。

ほかの時間帯だと、『パタリロ!』(1982~83)(夜の7:30。放送曜日は木→土→金と変遷)や『聖闘士星矢』(1986~89)(夜7:00)など思い出深い作品がありました。

土曜は心安らかにアニメを鑑賞できましたね。