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『機動戦士Zガンダム ジェリド出撃命令』5 ゲームブックあらすじ/解説(『機動戦士ガンダム0087 ジェリド出撃命令』)



■目次
1. バックランド基地
2. RGM-79-R ガンダム・コピータイプ、MS-14S ゲルググ
3. MAX-07/MAX-11 ドゥラ/ドゥーラ
4. さようなら、ルリア
5. ビクトリーロール
6. ガンダム/(『機動戦士Zガンダム』ヘ)


1.バックランド基地
バックランド基地を目指し、北へ。

基地が見えてくる。
ウェイブ・キャッチャーからの電力が供給されていないため、基地の防衛システムは沈黙したままだった。

着いた。
やっと、最終目的地に着いた。
巨大なバックランド基地が、ジェリドの前に聳え立っている。

ジェリドはハイザックを窪地に隠すと、拳銃と、なにかのときのためにランドムーバー、赤外線ゴーグルを携帯してハイザックを降りた。
ランドムーバーはイヌイットの少女から渡されたものである。
ランドムーバーには、イヌイットのお守りがついている。

レーザー通信で、「グラーフ・ツェッペリン」にバックランド基地の防衛システムが沈黙したことを知らせなければ。
レーザー通信施設の位置は頭に入れてある。

ジェリドは、非常口から潜入する。

ドアにカギがかかっている。
拳銃の台尻でドアを叩き開ける。

その音を聞きつけたか、通路の奥から警備兵がやってくる。
警備兵と交戦。
警備兵を仕留める。

もう一人、警備兵がやってくる。
警備兵と交戦。
警備兵を仕留める。

基地の中へ。
駆ける。

上下にのびるシャフトがあった。
レーザー通信装置は上の階にある。
この中を進めば、エレベーターや非常階段よりも敵に気づかれる可能性は低いだろう。

ジェリドはランドムーバーでシャフトの中を上昇する。

しかし、途中で燃料が切れる。
お守りを外し、ランドムーバーを破棄する。

目の前にドアがある。
ドアを開けると、薄暗い廊下に出た。

赤外線ゴーグルをはめてみる。
旧ジオン公国のエースパイロットだった男がくれたものだ。

赤外線センサー。
いたるところに、赤外線センサーが張られている。

赤外線センサーをよけながら、ジェリドは通路を進む。

階段。
通信室に行く階段があった。
ジェリドは階段を昇る。

昇りきると通信室。
警備兵が一人、そこにはいた。
警備兵と交戦。
警備兵を仕留める。

通信室に駆け込む。
そこに、直径30センチほどの円筒の機械があった。
通信用レーザー送信機である。
グラーフ・ツェッペリンの座標にレーザー通信を行う。

しかし、返事がない。
なんということだろう。
ここまで来たのに、任務遂行が不可能になるとは。


2. RGM-79-R ガンダム・コピータイプ、MS-14S ゲルググ
ジェリドは基地からの逃走に移る。

とある場所のシャッター。
シャッターが……。
開いた。

そこに2機のMS。
……ガンダムとゲルググ。

RGM-79-R ガンダム・コピータイプ
MS-14S ゲルググ

MSには、それぞれ、アムロシャアの戦闘能力をインプットされた強化人間が搭乗している。
(バックランド基地は、極秘裏に強化人間の研究をしている。
その成果の一つである。
ただし、戦闘能力をインプットするなどということが可能なのか?)

しかも、基地の外の窪地に隠したハイザックがそこに用意されていた。
まったく意味がわからない。

しかし、ジェリドはハイザックで戦うしかない。
乗り込むと、機体チェック。
機動値もハイパーライフルの弾丸も完全に回復している。
意味がわからない。

まずは……。

「MS-14S ゲルググ
機動値:13
装甲:C
(機動値の高さは、近代化改修されたものだからだろう)

武器は、ビームナギナタ。

シャア・アズナブルの能力をインプットした強化人間がパイロット。

しかし、コピーはコピーでしかないのか……。
ゲルググと対戦。
ゲルググ撃破。

次なる敵は……。
「RGM-79-R ガンダム・コピータイプ
機動値:15
装甲:B
(機動値、装甲、ともに高い)

武器は、ビームサーベル。

アムロ・レイの能力をインプットした強化人間がパイロット。

(それにしても、RGM-79-Rという型式が気になる。
ガンダムタイプなのに、RXではない。
RGMである。
ジム系のR型であるジムIIを改修してRX-78の性能に近づけたともいうが、詳細はまったくの不明である。

ジムIIベースにしては、相当な高性能機。
装甲をガンダリウムにして、内部も入念な改修を施したのか?

ジム系から改修したガンダムタイプには、RX-121 ガンダムTR-1[ヘイズル]がある。(『ADVANCE OF Z ティターンズの旗のもとに』)
「RGM-79Q ジム・クゥエル」をベースに、ガンダムタイプの頭部と機体各部に強化を施したMS。
ガンダムTR-1[ヘイズル]は、ティターンズの次期主力MS開発計画の一環として開発された。
RGM-79-Rも、次期主力MS開発計画の一環なのだろうか?
それとも、RGM-79 ジムにとってのRX-78 ガンダムのような、量産期を開発するための試作機/テストベッドなのだろうか?)

ハイザックとガンダム・コピータイプが対峙する。
そのときだった……。

ルリア……。

ガンダムを目の前にして、ジェリドは想い出した。

ガンダムの写真集
湖畔
アイルランド
幼い少女と少年
長い髪の少女

ジェリドが少年の頃、観光でアイルランドを訪れたときだった。
そこで出会った長い髪の少女と、ガンダムの記録写真集を一緒に見て「なんてかっこいいんだろう」と話し合ったことを……。
少女は湖のほとりに住んでいた。
名前を「ルリア」といった。

そのルリアに、イヌイットの少女は良く似ている……。

ルリア……。

ガンダム・コピータイプと対戦する。
ガンダム・コピータイプ撃破。


3. MAX-07/MAX-11 ドゥラ/ドゥーラ
ここはドーム状の建物である。
その壁面からビーム砲が多数、出現した。

全砲塔が、ハイザックに狙いを定めていた。
トラップだ。

あまりに多い。
多すぎて、よけきれないだろう。
ジェリドは、死を覚悟した。

そのとき、ドームの天井が崩れた。
ビーム砲が破壊された。

エマカクリコンのハイザックが現れた。
じつは、グラーフ・ツェッペリンは、ジェリドのレーザー通信を受信していた。
しかし、武装勢力のMSM-10 ゾックの攻撃を受け、グラーフ・ツェッペリンの送信装置が破壊されていた。
受信はしたが、確認の返信を送ることができなかったのだ。

すでにバックランド基地の大部分は抑えているという。
ケルベロス」は取り戻した。
グラーフ・ツェッペリンは、バックランド基地北方近傍のコンツェビュー海峡沖まで侵攻している。
RGM-79-RやMS-14Sと戦っている最中に、ジェリドの知らぬところでオペレーションは着々と進展していたのである。

ジェリドたちは、今回のテロ事件の首謀者の居場所を探ることにした。
武装勢力の指揮官は、いまだ健在である。

そのときだった。
地下から、なにかが迫り上がってくる。

大きい。
あまりにも大きい。
MSなのだろうか?
それにしては、大きすぎる。

ハイザックのコンピューターが推測した全高は70mである。
(データ上は、全高68.3m)
MSM-10 ゾックは全高23.9m。
MA-08 ビグ・ザムは全高59.6m。
AMX-002(AMA-002、AMA-X2) ノイエ・ジールは全高76.6m。

「MAX-11(MAX-07/MAX-09) ドゥラ(ドゥーラ/ドーラ)」
(87年発売ケイブンシャ版では「MAX-07 ドゥラ/ドゥーラ」。
89年発売バンダイ版では「MAX-11 ドゥラ」)

巨大MA(モビルアーマー)。
(MAXのMAは「モビルアーマー」、Xは「試作機」の意味だろうか?
ただし、87年ケイブンシャ版ではMAではなく「超重モビルスーツ」に分類されている)
全高 68.3m
本体重量 685.7t
(全高/本体重量ともに87年ケイブンシャ版による)

ジオン公国が、一年戦争終戦間際、「MA-08 ビグ・ザム」と同一コンセプトのもと開発したモビルアーマー(87年ケイブンシャ版では「重モビルスーツ」)。
試作機一機のみが製作された。
ビグ・ザムの敗因を分析し、接近戦用兵器(ビームサーベル)を装備。
機動砲台的運用が、もともとの開発コンセプト。

武装:
高出力ビーム砲 3門(胸部の可動式装甲が開くと現れる)
対空用小口径レーザー砲 5門
ビームサーベル・マニュピレーター 2本

顔らしきものはなく、最頂部に巨体に似合わぬ小さなモノアイが一つ。
足とおぼしき足はなく、体を支える2基の支柱めいたものがある。
腕部もなく、ただ、腹部から接近戦用のビームサーベルを先端に固定させた2本のマニュピレーターが突き出ている。

胸部に内蔵された3門の高出力ビーム砲は、部隊を一つ消滅させるほどの威力を持つ。
ビームサーベル・マニュピレーターは、PMX-003 ジ・Oの隠し腕のような外観をしている。
ビグ・ザムと同様、Iフィールド・バリアーがあるので、ビーム兵器は効き目が大幅に減殺される。

乗員は通常4名、ただし1名でも操縦可。
(ビグ・ザムは通常3名で、1名でも操縦可)

終戦直前、ジオン公国みずからの手により破壊されたと連邦の資料には記載されていたが、それは偽りだったらしい。

機動値:20
装甲:A

(87年ケイブンシャ版と89年バンダイ版でイラストがまったく違う。
89年バンダイ版では、ビグ・ザム的な外観。
87年ケイブンシャ版は、ジ・Oに似た外観をしている。
だが、脚部がバーニアユニットになっている。
腹部から突き出た隠し腕のようなマニュピレーターはあるが、肩部から続く腕部はない。
ちなみに、87年ケイブンシャ版のイラストは、ジ・Oのデザイナーである小林誠が担当している)

ド・ダイ改に乗ってMS増援部隊がやってくる。
数的有利は決定的だった。
しかし……。

ドゥラの胸部装甲が開く。
高出力ビーム砲3門が突き出る。
高出力ビーム砲が放たれた。
ビームを放つと巨大な火球が形作られた。
火球はキノコ雲に変わる。

火球に呑み込まれて、MS増援部隊は一瞬のうちに灰燼に帰した。
圧倒的な火力だった。

沖にいる洋上のグラーフ・ツェッペリンをも、火球は呑み込もうとしていた。
グラーフ・ツェッペリンは、危ういところを辛うじて逃れた。
しかし、いつまでも逃げ切れるものではない。

ジェリドエマカクリコンに戦慄が走る。
(それは、一年戦争のソロモン攻略戦のとき、連邦の将兵がビグ・ザムに抱いた戦慄と同様のものかもしれない)

ジェリドエマカクリコンは、グラーフ・ツェッペリンを護るために戦うことを決意した。

ジェリドは「重装ビームキヤノン砲 グスタフ」と「ハイパーライフル」。
エマは「ビームライフル」。
カクリコンは「バズーカ」。

ドゥラと交戦する。
ジェリドは、「グスタフ」の残り2発をドゥラに叩き込む。
重装ビームキャノン砲2発をもってしても、Iフィールド・バリアーを張り巡らせたドゥラは沈まない。
しかし、ダメージは着実に与えた。
半壊といったところか。

ただし、そのあとが続かない。
ハイパーライフル、ビームライフル、バズーカでは、ダメージなしか、微々たるものしか与えられない。

ジェリドエマカクリコンは白兵戦を仕掛ける。
ドゥラは、腹部から突き出た2本のビームサーベル・マニュピレーターで迎え撃つ。

ドゥラと交戦する。
ドゥラを撃破。

ドゥラは炎を噴き上げ、後方に倒れた。
爆発四散する。


4. さようなら、ルリア
ジェリドエマカクリコンは戦い終えて、MSを降りた。
(このときの3人を包みこんでいるのは、勝利の満足感だろうか、生命を燃焼させて戦った過度な緊張が解けたことによる虚脱感だろうか?)

3人の前に、ホバー上陸用装甲車が止まる。
兵士たちが降りてくる。
みな、20歳前後の若者たちだった。

その中で一番階級が高いと思われる青年が進み出て、ジェリドたちに敬礼した。
アラスカ第18辺境警備隊所属のトム・クルージング上等兵だという。

彼らは、イヌイットの人々を避難させていたという。
イヌイットの人たちの中に、あのイヌイットの少女もいた。

ジェリドたちは、事後処理をトム・クルージング上等兵に任せた。

グラーフ・ツェッペリンへの帰還の刻だ。

ジェリドは心の中でつぶやいた。
さようなら、ルリア


5.ビクトリーロール
グラーフ・ツェッペリンのブリッジでは、バスク・オムが湯気の立つコーヒーのカップを手にしていた。
ジェリドの労をねぎらおうと待っている。

ジェリドの搭乗するド・ダイ改が、グラーフ・ツェッペリンの甲板上空に飛来した。
英雄の帰還だった。

すぐさま、ジェリドはド・ダイ改でビクトリーロールを演じる。
(ビクトリーロールとは、敵機を撃墜し、無事に帰還した戦闘機乗りがそれを記念して行うもの。
帰還時、航空基地、あるいは航空母艦の上空で、エルロンロールを打つ。
エルロンロールとは、やや機首を上げ、右か左いっぱいにエルロン(補助翼)を当てて横転する曲技機動のこと)

凄まじい衝撃波がブリッジを襲う。
バスクは、手にしていたコーヒーをコートにこぼした。

わずかに微笑みを浮かべ、バスクは独りつぶやいた。
「たいした男だ……」


6.ガンダム
/(『機動戦士Zガンダム』へ)
ジェリドエマカクリコンの3人は、バスクから卒業を言い渡された。
3人は、中尉に任官された。
正式なティターンズの一員にもなった。

2か月後、宇宙にあるティターンズの拠点、グリーンオアシスに上がることになった。
そこで、ティターンズのシンボルとなる最新鋭機 RX-178 ガンダムMk-IIのテストパイロットを務めることになった。

少年のころからの憧れのガンダム
ルリアと記録写真集をともに見たガンダム……。


U.C.0087年1月12日、グラーフ・ツェッペリンは通常航路へと戻った。


『機動戦士Zガンダム/第一話 黒いガンダム』につづく(かもしれない) 



『ジェリド出撃命令』序へ
『ジェリド出撃命令』1へ
『ジェリド出撃命令』2へ
『ジェリド出撃命令』3へ
『ジェリド出撃命令』4へ


(参考文献:『総解説 ガンダム事典』講談社、『ENTERTAINMENT BIBLE.1 機動戦士ガンダム MS大図鑑【PART.1 一年戦争編】』バンダイ、『機動戦士ガンダム 一年戦争外伝 データコレクション3』メディアワークス、『機動戦士Zガンダム 上巻 データコレクション4』メディアワークス、『機動戦士Zガンダム大辞典』ラポート、『ガンダムの常識 一年戦争モビルスーツ大全』双葉社、『ガンダムの常識 モビルスーツ大全 Z&ZZ&逆シャア編』双葉社)

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