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サラ&カミーユ 若さゆえの過ちか? アイスクリームのコーンを捨てる!!『機動戦士Zガンダム』



カミーユサラ・ザビアロフがアイスクリームのコーンを捨てた。
それは、わたしにとって衝撃でした。


1985年10月5日 土曜日。
午後5時30分~6時のあいだ。
Zガンダム』31話 「ハーフムーン・ラブ」においてのことです。


サラはシロッコの命令で、月のフォン・ブラウン市に爆弾を仕掛ける。
港に停泊するアーガマを爆破するため、港に隣接する公園に爆弾を仕掛けます。
その公園で、カミーユサラを見かける。
25話「コロニーが落ちる日」で、2人には面識がありました。
カミーユは、サラをティターンズから引き離そうとする。
サラには健全なところがあり、スペースノイドを仮借なく弾圧するティターンズにいてはいけない女の子だとカミーユは思っていたのかもしれません。
普通の女の子に戻って欲しかったのです。

そこで、カミーユは説得をはじめる。
そのさいに、サラの心をほぐすためでしょうか、カミーユは公園内で販売しているアイスクリームを買いにゆきます。
逆三角錐のコーンの上に、ドーム形の半円のアイスクリームが載せられた、デパートなどに良くあるアレです。

2人は、公園のベンチに座り、アイスクリームを舐めながら、
「あたし、こんな風にして食べるのはじめて」
「貧しい青春なんだ。みんな、やってるぜ」
などと、他愛のない15歳(サラ)と17歳(カミーユ)の会話をします。
本来は敵同士なのですが、やはり、サラには軍人になり切れない【普通の女の子】の部分が多分に残っているのです。


このあとです。
サラカミーユはアイスクリームを舐め終わり、ベンチから立ち上がる。
そして……。
コーンをくずかごに捨てる。
なんのためらいもなく、当然のように。


食べないの!?

甘いアイスクリームとからみ合い、絶妙な味のハーモニーを醸しだす、あの香ばしいコーンを!
柔らかなクリームとの対比がアクセントになり、それが心地よい食感をもたらす、パリパリに堅いあのコーンを!

ジェリドがそのさまを目にしたら、ウンチクをかたむけて二人を説教するでしょう。
(ヒント:『美味しんぼ』)

アイスクリーム抜きで、香ばしい味わいのコーンだけでもイケるというのに!


『Zガンダム』本放送当時、わたしは中学2年生でした。
幼稚園に入る前から、小学校中学年のころまで、地元のデパート屋上のアイスクリームがわたしのごちそうでした。
屋上は小さな遊園地になっていて、デパートでの買い物の帰り、母に連れられてアイスクリームをよく食べていました。
もちろん、コーンも食べます。
バリバリぼりぼり、噛みごたえよく、甘さを引き立たせる香ばしさも堪らない。


その思い出が鮮明だっただけに、サラカミーユのコーンぽい捨てにはびっくり。

それは、わたしだけではなかったようで、何ヵ月後かのアニメ誌(たぶん、当時、愛読していたアニメ雑誌『OUT』)にも、「コーンは食べるものなんじゃないの? 普通、食べるでしょ」みたいな旨の投稿が複数載せられていました。
紙面には制限があるので、一つの話題にかんして、しかもコーンぽい捨てなどという小さなできごとについて複数の投稿が掲載されるのは、なにげに凄いことなのです。
それだけ、この「コーンぽい捨て」は当時、(一部のファンの)熱き血潮をさわがせた問題のシーンでした。


ただ、比較的最近、あれは食べられないコーンだったのかもしれないなとも思うようになりました。
プラスチックなどでつくられた。
実際、アイスクリームの見本のコーンは、とうもろこしでなく、プラスチックかなにかの硬い素材でできています(しかも、凶器になりそうなくらい重い)。

食文化は変わります。
もしかしたら、アイスクリームを盛るうつわとしてコーンはその外見だけ残ったのであり、食べるという機能については廃れてしまったのかもしれません。
とうもろこしの供給難のさいに、アイスクリームのコーンがダミーに代えられたというような事情があったのかもしれません。
ただ、外見だけは伝統を守りたいということで、逆三角錐の形状は生き残ったというような事情が。

それとも、「アイスクリームのコーンは食べない」文化がどこかにあったのでしょうか?


いずれにしろ、女の子とアイスクリームをいっしょに食べる経験のついぞなかったわたしには、デートとアイスクリームの組み合わせから連想するのは、サラカミーユの他愛のない平和な会話とクリームを舐めているじつに幸せそうな二人の顔、そして放物線を描いて?捨てられるコーンの勇姿?だったりするわけです。


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