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ディアナ・ソレル……「ディアナの本当の初恋の相手が、きっとロランに似ていた少年だったからだろう」(「∀の癒やし」富野由悠季より)『∀ガンダム』



『∀ガンダム』のラスト……ディアナとロラン


なにかと謎の多い『∀ガンダム』(ターンエーガンダム)のラスト。

ディアナ・ソレルは月の女王。
ロラン・セアックは、月に住むムーンレイスの下層階級出身の17歳の少年で、ディアナに心酔している∀ガンダムのパイロット。
(女装すると、とんでもない美少女に)



ラスト。
ディアナとロランは、小さな山小屋で二人きりの生活をはじめています。
どうして、二人は、ともに住んでいるのでしょうか?

ディアナは、ナノマシンによる冷凍睡眠により、覚めては眠り、また覚めては眠りにつくのを繰り返し、およそ1000年もの長きにわたり生命を保ってきました。
(外見は、19歳)
しかし、それゆえ、寿命はあまり残されていない。
そこで、月ではなく「終の棲家」(ついのすみか)を地球に定めました。
ともに暮らすのは、ロラン一人。




ディアナとロラン……結婚相手か臣下か


ロランはディアナに臣下として仕えているのか、それとも結婚したのか。
(結婚説のなかには、実際は主従の関係ですが、世間への体裁として表向き結婚している形式をとっているという説もあります)
これは、意見がわかれています。




結婚否定説、優勢?


圧倒的に前者の意見のほうが多いようです。
わたしも、しかり。
なにしろ、物語のなかで、ディアナとロランにまつわる恋愛エピソードがまったくありません。
その萌芽となるような、恋愛をにおわせる描写もなし。

なかには、結婚していると力説している方もいました。
知恵袋においてです。
その方は、「なぜなら、二人とも左手薬指に指輪をはめているから」というのです。

これを読んで、これは物凄い発見だなと思いました。
いままでの定説をくつがえす、あまりにも有力な発見です。

ただし、どうも、これは勘違いなのかな、と。
わたしは画面で指輪を確認できませんでしたし、知恵袋でも、ディアナの指輪を話題にしている人はいても、ロランの指輪に言及している人はほかにいません。
「ディアナは左の薬指に指輪していたけど、ロランしてなかったし」と明言している方すらいます。

もしかしたら、二人が男女として結ばれていてもらいたいというその方の願望が幻の「ロランの指輪」を見させたのかな、と。
わたしにも、その気持ちはわかります。
下層階級出身であるロランが、憧れの月の女王であるディアナと夫婦になる。
ロランのディアナへの崇拝と憧憬が混じりけなしにまっすぐであったために、そうなってくれたらいいなあ、とわたしも最終回を観ながらそう思っていました。
純朴な少年がお姫さまへの想いを成就させるというのは、かなわぬ片想いに身をやつした人たちには、現実でかなえられなかった恋愛の、せめてものちょっとした救済になるのではないでしょうか。

しかし、ディアナとロランのあいだに、なんら恋愛を類推させるものはなく、女王さまの身の回りの世話をロランがしているのだな、という結論に行きつくのにそう長い時間はかかりませんでした。
願望は願望として、いままでの経緯からするとディアナ&ロランはありえないだろうなあ、と。

二人の左手薬指に指輪があったという記述を目にして「そうだったのか!」という喜びが広がりましたが、結局は、どうも、「ロランの指輪」は「どこかにあるユートピア」(しかし、遥かな世界すぎて誰も行けない)ガンダーラのような幻だったようです。

(ただし、結婚説に関し気になる情報が。
オフィシャル設定ブックのようなものに「ロランとディアナ婚約」と書いてある、というブログが(『日記 ∀ガンダム ロラン・セアックとディアナ・ソレルの結婚』)。
出典元やらなにやらがいっさい不明ですので確証にはなりませんが、もしそれがオフィシャルのもので、そこに婚約のことが書かれているのであれば、結婚説(婚約説)に大きくかたむくことになるでしょう)




ディアナの本当の初恋の相手が、きっとロランに似ていた少年だったからだろう


ただ、ディアナにロランへの恋愛めいた感情があったのかな?という可能性を示唆する発言も。
富野監督の発言です。
富野監督の著書『∀の癒やし』でのこと。


「(ディアナは)最後の自分を看取ることをロランに頼んだ。
許したのではない。頼んだのだ。
なぜなんだろう?
それは、永遠の疑問ではない。簡単な理由だ。
ディアナの本当の初恋の相手が、きっとロランに似ていた少年だったからだろう。
人間などというものは、そんなものなのだろうとおもう。
それは、つまらないことなのだろうか?
そうではないと伝えたいのが、『∀』という物語なのだ」


富野監督は、発言が右に左に、上に下に、前に後ろに大揺れに揺れる人なので、その場の思いつきの発言である可能性もあり、どこまで信じていいのやら不明ではあります。

しかし、一度でもそのような発言をしていたのであれば、ディアナのロランへの恋愛感情(あるいは、それに近い感情)はあったのかな、という推論の種にはなります。
種が育って実をつける保証はありませんが、種がないよりはその可能性はずっと高い。
種がなければ0、種があれば0よりは上です。

しかし、初恋の相手に似ているロラン……。
これは、なにげに『∀』ファンには衝撃の発言なのではないでしょうか。

初恋の相手に似ているから、ロランと残り少ない人生をいっしょに暮らしたいということですよね?
これって、かなり結婚に近いのでは……?



最終話に明確な答えはないと富野監督はインタビューで発言しているそうです。
各人の想像にお任せということなのでしょう。



わたしは、けなげなロランのためにも、ディアナの初恋の相手がロランに似ているという言葉を信じたいものです。
(しかし、富野監督はけっこう出たとこ任せの発言するからなあ)




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