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『めぞん一刻』……「一刻館」の住人になったつもりで



めぞん一刻


わたしは、リアルロボットアニメが好きです。
アニメでは、上位をリアルロボットものがほぼ独占しています。
生き死にのかかった状況下、人々が見せる人間ドラマに惹かれるのです。

テレビアニメだと『重戦機エルガイム』(1984)。
アニメ映画だと『超時空要塞マクロス 愛おぼえていますか』(1984)。
OAVだと『機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争』(1989)。
これらが、それぞれの一番。



リアルロボットもの以外で一番のアニメは『めぞん一刻』(1986.3.26~1988.3.2)。
テレビアニメ全体でも10本の指(あるいは5本の指)に入ります。

『めぞん一刻』は、ボロアパート【一刻館】の住人たちの物語。
主人公は浪人生(のち、三流大学学生→保父さん)の五代裕作
個性豊かな住人が集う(集ってしまった)一刻館に、ある日、若く美しいアパートの管理人さんがやって来ます。
管理人さんの名は、音無響子
五代は響子に一目惚れしてしまう。
しかし、響子には心に想う男性がいました。
亡き夫……。
音無響子は、若くして夫を亡くした未亡人でした。
夫との思い出に生きる響子に、五代は恋してしまったのです。
このときから、五代裕作の喜びともどかしさに満ちた新たな人生が始まるのです。




「一刻館」の住人


ダメ人間の五代裕作への共感や、一刻館の住人たちのさりげない優しい人間関係(おふざけが常軌を逸している場合もありますが)が心地良かった。

『めぞん一刻』は、わたしが中学3年と高校1年のときに本放送していました。
いじめなどで学校生活が最悪だった小学5年~中学3年。
生徒会副会長やクラス委員長もやり、人間関係など学校生活がもっとも充実していた高校1年~高校2年(大学受験の関係で高2の夏休み明けに中退してしまいましたが)。
二つの極端な時期に、『めぞん一刻』は放送していました。

この中学と高校の夏休み・冬休み・春休みの長期休暇のとき、わたしは、途中から毎週録画していた『めぞん一刻』を1日何話も観てどっぷりと浸かり、一刻館の住人の気分をあじわっていました。
中学のときは学校生活では満たされぬ「こうあって欲しい」理想をもとめ、高校のときは学校生活が順調だったため精神的にある程度の余裕をもって、一刻館の住人である「仮の現実」を堪能していました。




ダメ人間・五代裕作の成長


『めぞん一刻』には、いくつもの魅力的な要素があります。
今日(2019.5.7)、これも『めぞん一刻』の魅力の一つだったのかなと思い当たることがありました。

ほかの方のブログで『めぞん一刻』の記事をちょっと前に読んだ影響だと思うのですが、ふと思い浮かんだのは、主人公である五代裕作の成長の描写の加減の良さです。

五代の成長が、さりげない。
大仰ではない。

『めぞん一刻』のアニメは2年間でしたが、漫画のほうは1980~1987年のおよそ7年間の連載。
作中の歳月も、だいたい7年くらいだと思うのですが、ゆっくりゆっくり五代は成長していくのです。
それも、べつに徳のある大人とかではなく、「昔よりは落ち着いたよね」といった程度のさりげない成長です。
最後まで五代は基本的にダメ人間でした。
(五代役の二又一成(ふたまたいっせい)のダメ人間ぶりも、堂に入っているんですよね。
ダメ人間をやらせたら、日本の声優でも屈指の存在感だとおもう)
悩み多きダメ人間。
才能もほとんどなにもない。
優しい……けれど、ダメ人間。
しかし、ダメ人間なりに着実に前進はしている。


良きにつけ悪しきにつけ、人は変化しつづけるものなのでしょう。
「人の世は常ならず」なのです。




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