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『巨神ゴーグ』(1984)……大地の鳴動の向こうに「神々」である異星人はいた



巨神ゴーグ


巨神ゴーグ』(1984)

13歳の少年・田神悠宇(たがみゆう)は、亡き父が研究していた秘密を追って、南太平洋のオウストラル島へ。
同行するのは、14歳の少女ドリス・ウェイブと、その兄で悠宇の父・田神博士の弟子であるトム・ウェイブ(ドクター・ウェイブ)。

オウストラル島は、南太平洋、サモア諸島東南2000キロに浮かぶ島。
旧島と新島があり、旧島は古来より陸地として存在、島民も居住しており、かたや、新島は3万年前に海の底にもぐったものが、近年ふたたび再浮上した島。
この無人のオウストラル新島において、世界的コングロマリットのGAIL(ガイル)は各所で大規模な採掘作業をおこなっていた。

GAILは「世界を支配できる秘密(宝)」を手に入れようとしていた。
この秘密を独占したいGAILは、邪魔者を抹殺することもいとわない。
悠宇たちもまた、GAILのターゲットであった。

生命の危機がせまるなか、悠宇たちはオウストラル旧島の島民から神の使いとあがめられる青い巨人に出会い、たすけられる。
ゴーグ
全高13.5m。
言葉はしゃべらないが、みずからの意思で行動するロボット。
硬い装甲と底知れないパワーは、GAILの私設軍隊の有する最新の近代兵器である戦車や戦闘ヘリコプターをまったく寄せつけなかった。
悠宇たちはゴーグに守られながら、オウストラル島の秘密を探し求める。


(本稿は、おもしろくてタメになる片Pさんの『巨神ゴーグ』のブログの記事に触発されたものです。この場を借りて、感謝申し上げます)




オウストラル島の宇宙文明


オウストラル島の秘密とは、宇宙文明でした。
3万年の太古、故郷の星を失った異星人がオウストラル島に漂着。
新島を沈め、そこで眠りについた異星人たち。
しかし、3万年ぶりの新島の浮上とともに、人間たちの欲望に火がつきました。
世界を支配できる秘密=異星人文明は、是が非でも手に入れたい「夢の宝」でした。

ゴーグも、異星人の超文明の産物です。
ゴーグだけでも、最新の近代兵器で武装したGAILの私設軍隊はまったく歯が立ちませんでした。
では、異星人の超テクノロジーを、そっくりそのまま獲得したあかつきにはどうなるのか……。
答えは、火を見るより明らかです。
GAILが宇宙人文明を手に入れるのを阻止しなければ、地球は暗い歴史を歩むことになるでしょう。




大地の鳴動の向こうに神々は眠る


ゴーグは、旧島の島民から「神の使い」と呼ばれ、尊崇を受けています。
この作品では、宇宙人たちは「神」のごとき存在として描かれています。
人間の理解のおよぶべくもない文明をもった「神」のごとき存在。
物語終盤に登場する、異星人のリーダーであるマノンも、感情の起伏の少ない「神」のごとき超然とした異星人でした。

この「神々」の「宮殿」のありかについて、『ゴーグ』ではじつに「神々の居場所」にふさわしい伏線が張られています。

3万年前、異星人たちは、未熟な地球文明が成熟して自分たちと共存できるようになるまで眠りにつくことを決めました。
その眠り……冷凍睡眠の場所は、オウストラル新島の奥深く。
火山の地下でした。

異星人たちも、火山の地下遺跡も物語終盤まで登場しません。
かたや、物語の序盤から、どこから聞こえてくるのか不明な、低く、くぐもった大地の発する鳴動がオウストラル島全体に鳴り響いていました。
神秘的なような、気味悪いような、正体不明の鳴動。

この不気味な音が、じつは、異星人の眠る地下遺跡から火山の隙間を縫って外にもれたものであることが物語終盤にあきらかになります。
悠宇たちも我々視聴者も、知らず知らずのうちに異星人たちの遺跡から発せられた「神の声」を耳にしていたのです。




いまも眠る宇宙から来た「神々」


思い出をだいなしにしたくないので、思い出深いアニメやマンガなどを気楽に観られない・読めないという癖(へき)がわたしにはあります。
一度なにかのきっかけがあれば、そのあとは繰り返し観る・読むことができるのですが、テレビアニメのなかで7~10番目前後くらいに好きな『巨神ゴーグ』にはそのきっかけもなく、ほぼ本放送(1984)以来一度も観ていません。
ですから、地鳴りの正体を知ってからさかのぼって作品を見返し、その大地の鳴動の音を聞くといったことはしていません。

しかし、不気味な地鳴りが得体の知れない異星人たちのもとへつながっていることを想像しただけで、わたしは快い戦慄をおぼえます。
雷は「神鳴り」で、雷鳴は神の存在を推知させました。
たとえば、ギリシア神話においては、雷は主神ゼウスの武器でもあるのです。
かつてのギリシア神話が流布していた文化圏に住む人たちのなかには、とどろく雷鳴の向こうにゼウスを想像し恐怖していた人たちもかなりの数いたでしょう。
多くの文化圏で、雷は神の起こすもの、轟音を響かせる雷鳴の向こうには神々がいることを想起させました。

『ゴーグ』の場合、大地の鳴動の向こうに、「神々」にひとしい異星人たちがいたのです。

これは、監督・企画・原作・キャラクターデザイン・ロボットデザイン・作画監督・絵コンテなどを担当した安彦良和は狙っていたとおもいます。
安彦良和は神話・伝説などに知悉(ちしつ)しています。
漫画家でもある安彦良和は、ギリシア神話に材を取った『アリオン』をはじめとして、日本神話などをモチーフにした『ナムジ』『神武』『蚤の王』『ヤマトタケル』などを世に送り出しています。
雷鳴と神との関係を知っているであろう安彦監督は、『ゴーグ』では大地の鳴動と「神」である異星人を関連させたのではないでしょうか。

大地の鳴動の向こうに「神」である異星人がいる、そのことに思いをめぐらすと、いつも神秘的な酩酊感につつまれます。
遠方でとどろく雷鳴や、遠方からの不可思議な物音の向こうに、わたしはいまでも太古の昔に地球に漂着したマノンたち異星人を想像します。



Comments

お世話になります by 片P

いつも当ブログにご訪問いただき、ありがとうございます。

この度は、お褒めのお言葉をいただきまして
ありがとうございました。

文章を書くのは苦手なので、
お礼の言葉だけさせていただきます。

それでは失礼致します。

Comment#18
  • 2019-06-11(Tue) 06:22:18
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Re: ありがとうございます! by 大検高校

いつも、楽しく拝読しています。

片Pさんの感覚には繊細で独特なものがあり、新たに気づかされること多々あり、日々、こころよい刺激をいただいております。
今風に言えば、「新たな気づき」に満ちているといったところでしょうか。
たとえば、ドクター・ウェイブの主役視点というのは目から鱗でした。
わたしのなかで、「情けない(けれど憎めない)男子」部門でTOP3にはいるドクターウェイブですが、たしかに、とてつもなく個性的なあの御仁は主役に向いているかもしれませんね。
偉大なバイプレーヤーとしかおもっていなかったわたしには、新鮮な見方でした。

それに80年代のアニメや漫画については、趣味や関心がけっこうかさなっているような……。
安彦良和の『クラッシャージョウ』や『アリオン』、『めぞん一刻』のアローアゲイン、『イデオン』や『ダンバイン』など、80年代のありし日を想い、なつかしく読ませていただきました。

どうぞ、今後ともよろしくお願いいたします。

Comment#21
  • 2019-06-11(Tue) 08:45:25
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ありがとうございます。 by 片P

大検高校さん、お世話になります。

この度も、お褒めのお言葉をいただきまして
ありがとうございます。

私は絵を描くのが好きで、ブログに載せているのですが、
文章を書くのは苦手なので、大検高校さんのように
すばらしい文章が書けません。

80年代の作品は、現代の作品にはない
スパッと終わるところが好きです。
物語のラストが、次回に続く、的な終わり方が流行っている
現代の作品は、あまり好きではないです。
80年代のアニメでは、サンライズ作品がいいですね。
大検高校さんがお詳しいのでびっくりです。
『めぞん一刻』のアローアゲインは、テレビでは一度しか
聴けない貴重な曲という理由で、気に入っています。
好きな湖川作品に順位をつけるとしたら
1位『ダンバイン』2位『ザブングル』3位『イデオン』
でしょうか…

それでは失礼致します。

Comment#22
  • 2019-06-15(Sat) 06:32:04
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コメント、ありがとうございます! by 大検高校

片Pさん、ご謙遜ですよ。
片Pさんの文章は、読みやすい。
すらり、すらりと読み進めます。
素直に頭にはいってくるんですよね。
わたしは、回りくどい文章を書くクセがありまして、そこいらへんでへこむこともしばしばです。

わたしは、感受性の強かった10代のころ……80年代のアニメや漫画や映画の信奉者です。
アニメでは、サンライズ作品がとくに好きです。
サンライズの80年代リアルロボットものは、わたしの好きなアニメ作品の上位をかなりの割合、占めています。

『めぞん一刻』のアローアゲインは、一週しかかからなかったのがミステリアスでした。
その背後にある「なにか」をいろいろ想像して、ぞくぞくしたものです。
「アローアゲイン」も、さびしげで良い曲でした。

湖川友謙はいいですよね。
作画監督やキャラクターデザイン。
あの、目の奥深い暗さといったものがとてつもなく魅力的です。
『ダンバイン』も『ザブングル』も『イデオン』も、みな素晴らしい。
わたしにとって、安彦良和と湖川友謙がキャラクターデザインの双璧ですね。

今後とも、よろしく、お願いいたします!

Comment#23
  • 2019-06-15(Sat) 13:11:27
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ありがとうございます。 by 片P

大検高校さん、お世話になります。

この度も、お褒めのお言葉をいただきまして
ありがとうございます。

サンライズの作品は、ロボットものが主に
制作されていますね。
巨大ロボも好きですが、やはりリアルなストーリーに
惹かれます。
『ガンダム』は、そのなかでも群を抜いていると
思います。
どの部分がよいかは、よくわかりませんが、
登場人物の日常が描かれているところは、
それまでの作品にはなかったので、そのへんでしょうか。
『イデオン』には、その辺で勝っているような
気がします。
それと大きな理由は、安彦先生が好きだから、
でしょうか。
湖川作品は、『ザブングル』の辺から
興味を持ちました。
『ダンバイン』は、私の好きな中世の世界に
ロボットが出るという、理想をそのまま描いてくれて、
ビックリでした。
現在は、『ガンダムオリジン』くらいしか制作されていないので
少し寂しい感じです。

それでは、失礼致します。

Comment#26
  • 2019-06-18(Tue) 07:03:10
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Re: コメント、ありがとうございます!片Pさん by 大検高校

ガンダムは、たしかに日常描写の充実も魅力の一つですよね。
アムロなど、初登場時のあのシャツにパンツ姿の日常が、こいつは自分たちと同じだという共感を呼んだのかも。
自分たちが巻き込まれているかのような戦争のリアリティーも、日常描写あってこそかもしれません。

リアルロボットは、低迷期ですね。
80年代、アニメ誌の主役はリアルロボットものでしたが……。

『ダンバイン』は、夢とロマン、異世界の華やかさに満ちあふれていました。
(湖川作監の絵は芸術的ですらありました)

『ザブングル』のジロンは、成長したチルと結ばれたのではないかというはなしがありますね。
7年後を描いた湖川友謙のイラストで、チルとジロン、エルチとファットマン、ラグとブルメ、ビリンとダイクが対で描かれています。
ジロンに一途だった8歳のチル。
その想いは通じたのでしょうか?
ちなみに、15歳のチルは優しい顔をしたさわやかな美少女でした。

安彦良和は絵の力が尋常ではないですよね。
漫画など、一コマ一コマがイラストのよう。
光と影、そして目の暗さと力強さなど、見ているだけでぞくぞくしてきます。

それでは、さようなら。

Comment#28
  • 2019-06-18(Tue) 19:40:32
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お邪魔します。 by 片P

大検高校さん、お世話になります。

『ガンダム』第1話でサンドイッチを食べるアムロは、
それまでの主人公とは違い、かっこいいというイメージ
からかけ離れていました。
けれど、私たちの日常としてはリアリティがあって
面白いと思います。
いつも戦闘服を着ている人間はいないでしょう。
安彦先生はファッションセンスがないといわれていますが、
それがよかったのではないかと思います。

湖川氏が『ガンダム』を担当されていたら
どうなっていたでしょうか。
こちらもファッションに関しては、あまりこだわりのない
ように見えます。


それでは、失礼致します。

Comment#29
  • 2019-06-20(Thu) 06:54:00
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ありがとうございます!片Pさん by 大検高校

『ガンダム』成功の一つの要因は、安彦良和にファッションセンスがなかったからというのは、おもしろい見方ですね。
たしかに、うなずける部分があります。

安彦・湖川両氏は、現代ファッションに無頓着のような気がします。

それに引き換え、両氏とも、神話や歴史、異星や異界など現実世界とかけはなれた文化には多大な情熱をもっているとおもうのです。
安彦良和は、アニメや漫画でのギリシア神話や日本古代神話のファッションには情熱を傾けているような気がします。
湖川友謙は、『イデオン』のバッフクランや『ザブングル』のイノセント(洗脳されてイノセントの手先になったエルチも含めて)、『ダンバイン』のバイストンウェルの服装や戦闘服には、けっこう情熱を注いではいないでしょうか?

それにくらべると、湖川友謙のコスモやショウの私服など地球・地上界の現代的なファッションに近いものは、本当に「フツー」な感じがします。

しかし、それに輪をかけて『ガンダム』の私服に対する安彦良和の無頓着ぶりはすごいような。
第1・2話では、アムロやフラウ、ハヤト、カイの私服は適当そのもの。
それどころか、セイラの服もごつごつとしていて、華やかなセイラのイメージに合っていないように思えます。
シャアにいたっては自己顕示欲が相当に強くファッションには相当に気をつかっていると思うのですが、ガルマの件で謹慎させられたときの白いスーツに大きすぎるサングラスは……。
「坊やだからさ」と酒場で名セリフをつぶやくシーンですが、あそこでのシャアのファッションに違和感をおぼえるのは、わたしにファッションへの興味がほとんどないからなのでしょうか。

両氏の現代ファッションへの無関心ぶりは、永野・北爪両氏など若い世代の人たちと比較すると、よりいっそう顕著のような気がします。
しかし、それがリアリティーを生みだしたのかもしれないというのは「皮肉」といおうか「ケガの功名」といおうか。

ただ、わたしはファッションにほぼ興味がないので、的外れなことをいっているのかもしれません。

では、さようなら。

Comment#32
  • 2019-06-22(Sat) 19:05:49
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ありがとうございます. by 片P

大検高校さん、お世話になります。

湖川氏のファッションデザインについてですけど、
『ダンバイン』での、敵味方のこだわりの違いが
気になっています。
主人公ショウの制服と戦闘服は、“味方”というイメージを
持たせたかったのではないかと思います。
対して、トッドの着ている戦闘服は、アの国、クの国、
どちらもショウの服より“カッコイイ”が出ています。
『ガンダム』でも、連邦軍の制服より、ジオン軍の
ほうが断然そこに気を付けているように見えます。
現実の世界では、連合軍よりもナチスの制服の方が
私にはよく見えます。
好みの問題もあるとは思いますが、敵側がよく見えるのは、
日常生活においてもあるような気はします。
他人の食べているもののほうがおいしそうに見えたり、
他人の持っているもののほうがいいような気がします。
『イデオン』のバッフクランの髪型は、
『スタートレック』のスポック博士が
元になっているようですが、
カッコイイデザインではないですね…
ただ、いかにも地球外の人類といった印象を受けました。

Comment#33
  • 2019-06-24(Mon) 06:36:01
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前記事の続きです。 by 片P

ごめんなさい。
500文字までしかメッセージを送れないので、
前記事の続きです。

私服なのに、こだわりのない服装は、戦時下で
余裕のない生活をしていたから、という理由も
あるのかもしれませんね。
『ガンダム』では、やはりセイラが目立っていました。
シャアの私服は、「ジオンの脅威」の回でしたっけ?
シャアなのに白い服は、こだわっていないという意味だったの
でしょうか…
赤い服だと面白かったかもしれませんね。
大検高校さんのお話がない限り、私が流していたシーンです。

安彦先生の『アリオン』では、それほど神話にこだわった
服装をしていなかったように見えますが、
のちの『ジャンヌ』などでは、個性を生かしつつも
そういったところに力を入れているように見えました。

ファッションに興味がないといえば、私もそうなのですけど、
服をデザインするときには、自分の服装は
ありえないので、基本的にカッコイイものを目指しますね。

Comment#35
  • 2019-06-24(Mon) 06:42:06
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前記事の続きです。② by 片P

ごめんなさい。
500文字までしかメッセージを送れないので、
前記事の続きです。

永野氏のファッションセンスは冨野監督のおかげで
無駄になりませんでしたが、
才能を発揮することなく無名のまま終わった
アニメーターさんも少なくはないと思います。
私は、服をデザインするのが好きで、いまでも描いていますが、
既存の殻から抜け出せません。
そこは永野氏は天才的でしたね。
ファッションショーで通用するような革新的なセンスは
アニメーターのなかでは
おそらく、右に出る者はいないでしょう。


それでは、失礼致します。

Comment#36
  • 2019-06-24(Mon) 06:44:10
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ありがとうございます!片Pさん by 大検高校

誤解させてしまった点が多々あるようです。

まず、シャアの件。
真っ黒の大きいサングラスはおしゃれなのか?ということです。
わたしの感覚でいうと、かっこわるい。
そして、ファッションに無知なわたしにわからないのは、白いスーツというものは悪趣味なのか、それともそうではないのかということです。
映画などでは、アガサクリスティー原作映画の名探偵エルキュール・ポワロやヴィスコンティ監督『ベニスに死す』の主役であるダーク・ボガードが白いスーツを着ていましたが、あまり良い印象がない。
実際、この2人は物語のなかで道化のような役割を演じていまして、白いスーツ=滑稽というイメージがあるのです。
街中で、白いスーツを着た紳士に出会ったところを想像しても、どうも、それが格好の良いものだとは思えないのです。
わたし的には、派手。
つまりは、黒くて大きいサングラスも白いスーツも、個人的にはOUTということなのです。
これについては、かつて、このファッションはひどいのではないのかというガンダムファンのあいだで話題になった記憶があります。
それなので、安彦良和が服装に頓着していない事例として挙げてみました。
そもそも、スーツにサングラスという組み合わせが?なんですよね。
映画ではけっこう目にしますが、あれを現実でやったら胡散臭いのではないでしょうか?
ただ、これはあくまで個人的感想です。

Comment#37
  • 2019-06-24(Mon) 08:26:50
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続きです。 by 大検高校

『アリオン』のファッションは、古代ギリシャ、あるいは古代ローマなどの服装や軍装を参考にしているように思えます。
あるいは、古代日本の貫頭衣なども参考にしているでしょうか。
邪馬台国の人たちなどが着ていた、布の中央に穴を開け、そこに頭を通すだけの単純な服装。
そのような様々な歴史的な服装文化を参考にして、安彦良和は『アリオン』の神話世界を創造することに情熱を傾けていたように、わたしには思えました。

Comment#38
  • 2019-06-24(Mon) 10:18:36
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さらに続きます。 by 大検高校

バッフクランについては、わたしは大好きなんですよね。
子供のころからずっと。
明らかに地球人とは異なる外見や雰囲気が。
エキゾチックなんですよ。
たしかに、いわれてみるとバッフクランの髪型はミスタースポックですね。
スポックも含めてバルカン人を外見的にかっこいいとは思いませんが(中身は非常に知的でかっこいいですが)、それをモデルにしたというバッフクランは、わたしにとっては、とてつもなくかっこいい。
深くて暗い瞳や、いかにも異文化の異星人といった髪型や服装、さらには武人的な廉恥(れんち)を重んじる美意識といったものに子供のころから惹かれていました。
片Pさんにかっこわるいと言われて傷ついています(冗談です。人にはそれぞれ好き嫌いがあって当然です)。
ただ、いままで、バッフクランのほとんどが共通のヘアスタイルであることに気がつきませんでした。
後半のギジェ・ザラルやダラム・ズバなどオーメ財団私設軍隊の武人がオールバック、オーメ財団総帥ギンドロ・ジンムや踊り子のミヤ・アイザックがナチュラルなヘアスタイルだったので、勘違いしていたのかもしれません。
あのミスタースポック的な髪型は、バッフクランの武人階級のヘアスタイルなのでしょうか?
上記の四人は武人階級ではない、あるいはその可能性が高く、それゆえミスタースポックのような髪型をしていないのでしょうかね?
ミヤ・アイザックは一般市民。
ギンドロ・ジンムは貴族階級。
ダラムはハルルを袖にして武人の地位を剥奪。
ギジェも度重なる任務失敗で武人の地位を剥奪された印象がありますので。


PS.
片Pさんの『御宅の晩酌』で教えていただいた、湖川キャラが描きやすい理由が「骨格がはっきりしている」こと、とくに「頬骨」という御意見にはびっくり。
その頬骨こそ、わたしが湖川キャラは描きにくそうとおもっていた最たる原因の一つなので。
専門家ならではの貴重なご意見、ありがとうございました。

片Pさん、ありがとうございました、さようなら。

Comment#40
  • 2019-06-24(Mon) 10:52:31
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ありがとうございます。 by 片P

大検高校さん、お世話になります。

ファッションのお話ですけど、白いスーツに黒いサングラスは
私の好きなアニメ作品『ふしぎの海のナディア』で、
レギュラー出演のサンソンが、クローゼットの一張羅を
見せた時に、同じ服が並んでいました。
やっぱり、それは“滑稽”という演出だったのですね。
『アリオン』のファッションについては、
私は単行本を全巻そろえていますので、
私としましては、映画『ベン・ハー』と比較してしまいます…
アリオンやギドが着用していたのは、もっと原始的な
服装だったと思います。
ただ、アテナの軍隊が『ベン・ハー』と被って見えて、
もしかすると、安彦先生のなかに、そういったものも
影響を受けているのではないかと思っています。

Comment#41
  • 2019-06-26(Wed) 06:47:44
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前コメントの続きです。 by 片P

『イデオン』は、『ガンダム』の陰に隠れて、
実はすぐれた作品なのに、公には知られていない。
そんな印象を受けています。
私がこの作品を全話通して観たのは、つい最近の
WOWOWでの一挙放送でした…
それまでは、アニメ雑誌のカットとかで、ドバを見て
(スポックに似てるな)なんて、感じていたくらいです。
大検高校さんには大変失礼をいたしました。
なまかじりの批評は、他のブログ記事でもしているので、
お気づきの点がございましたら、お知らせいただければ
幸いです。

それと、湖川キャラですが、
あおりの構図がよいそうです。

それでは、失礼致します。

Comment#42
  • 2019-06-26(Wed) 06:49:16
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ありがとうございます!片Pさん by 大検高校

傷ついたというのは、本当に冗談です。
むしろ、バッフクランがかっこわるいと言われて嬉しかったくらいですよ。
「よし、これでバッフクランについて話し合うことができる」と。
今日び、バッフクランについて語り合えるなどめったにないことなので。
ウキウキ、ワクワクのウッキーでバッフクランについて、語らせていただきました。

なまかじりの批評など、とんでもない。
片Pさんの繊細で独特な感性で、いろいろな新発見を経験させていただいています。
実際、あの髪型は太ったおじさんなどには辛いヘアスタイルですよね。
手持ちの本で確認して、「なるほど」とおもいました。
ただ、異星人らしさの演出には多大な貢献をしているのではないでしょうか。

ハンソン、サンソンですか。
忘れていました。
たしかに、あの白いスーツにサングラスは滑稽さの演出だったかもしれませんね。
あの二人は美男子と冴えない男子の違いはありましたが、コミカル担当でしたから。
良いことに、気づかせていただきました。

湖川友謙のあおりの構図は、かっこよいですね。
下から見上げる構図なので、人物の目線が空に固定され、それがキャラクターを凛々しく見せるのでしょうか。
運命に立ち向かっているような凛々しさを、あの眼差しからは感じます。

片Pさん、じつに楽しかったです、さようなら。

Comment#44
  • 2019-06-26(Wed) 20:55:10
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ありがとうございます。 by 片P

大検高校さん、お世話になります。
お褒めのお言葉ありがとうございます。

髪型にこだわって申し訳ないのですが、
バッフクランの髪型は、まことちゃんカット、というと
大変失礼に当たりますよね。
それが、ポセイダルカット、ハマーンカットとなると、
カッコイイイメージに変わります…なぜでしょう?

安彦先生にも、湖川キャラをご自分のタッチで
描いていただきたいですね。
そして、あおりの構図がどうなるのかを見たいです!

それでは、失礼致します。

Comment#47
  • 2019-07-01(Mon) 06:41:40
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ありがとうございます!片Pさん by 大検高校

安彦良和の湖川キャラですか?
想像しただけでも、ぞくぞくしますね。
でも、ドバ・アジバは『巨神ゴーグ』の船長になってしまうような気が……。

安彦良和のあおりの構図ですか。
こちらは、もう、頭来るぐらいかっこよくなるのは確実ですね。
安彦版ハルルのあおりは、もとのハルルとはまた違った味わいの、高慢と孤独が同居したような独特の色香をたたえるのでしょうね。
しかし、安彦版ドバのあおりは……船長のあおり?……ちょっと怖い?
(船長は落ち着いた安定感があって大好きなキャラなのですが、物語終盤、悪いとはいえレイディーリンクスをボコボコにしていたときの船長が本当に怖くて、いまでもちょっとトラウマです)

まことちゃんは、髪型もさることながら顔が……。

その点でいくと、オルドナ・ポセイダルことミアン・クゥ・ハゥ・アッシャーはこの世ならぬ美貌ですから似合いますよね。
ただ、わたし個人としては、ポセイダルの影武者になる前のミアン時代のルックスがツボです。
ストレートのロングで、愁いを帯びた眼差しの美しさには溜息が出ます。

ハマーンも、『ZZ』のタイガーバームでの直毛時の顔が好きなんですよね。
変装して、ジュドーたちと会ったときのやつ。

『ダンバイン』のミュージィは、どうでしょうか?
バッフクラン的な髪型でしょうか?
あと、『ガンダム』のセイラはどうでしょう?
この二人は、ヘアスタイルが美しい個性になっているように思えます。
セイラの気高さ、ミュージィの妖艶さに合っていたような気がします。

片Pさん、ありがとうございました。
さよなら!

Comment#48
  • 2019-07-01(Mon) 07:43:19
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ありがとうございます。 by 片P

大検高校さん、お世話になります。

ハルルは、『ガンダム』だと、
キシリアに相当するのでしょうか…
カララは、セイラですよね?
しかし、ビジュアル的にはこのふたりが
とてもよく似ているような気がします。

『ゴーグ』の船長は、割とあごのラインが目立つように
描かれていました。ドバ=船長は考えられますね。
位置づけは、デギンかもしれませんが…

見た目ですが、ロッドとリンクスは、シャアとハモンで、
ギジェとシェリルかもしれません。
シェリルはセイラのようでもあり、シャアとハモンには
なんの接点もありませんけど…

ミアンで思ったのですが、永野氏の絵は
松本零士先生の女性像を参考にされたのかもしれませんね。
すべての女性はストレートのロングでした。

ハマーンの変装姿もですけど、冨野監督は
結構、変装がお好きだったのではないかと思います。

ミュージィは湖川キャラなのに、忘れていました…
セイラは、劇場版の、主線のない髪が美しくて
松本零士先生以上の物を感じました。
そんな、劇場版のミュージィも見たかったですね!

それでは、失礼致します。

Comment#49
  • 2019-07-05(Fri) 06:51:50
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ありがとうございます!片Pさん by 大検高校

永野護は、松本零士の女性像を参考ですか。
たしかに、永野護のロングにストレートの女性にはそのような雰囲気があるようにも思えます。
奥さんの川村万梨阿との出会いの場が新谷かおるのファンクラブというはなしを耳にしたことがありますが、新谷かおると松本零士は絵的にも話的にも非常に似ている気がします。
そうであるなら、新谷かおるのみならず、松本零士の影響を受けていても不思議ではないですね。
たしかに、ミアンは松本零士の女性キャラクターっぽいような。
メーテルもミアンもわたしは無性に好きなのですが、もしかしたら、共通のなにがしかにわたしは惹かれているのかもしれません。

追記:
片Pさんは『ファイブスター物語』はご存じでしょうか?
永野護の漫画ですが、そこに出てくる人造人間の「ファティマ」は、ルックスが松本零士的なような。
ストレートヘアで、あやういほど細身のすらりとした肢体。
顔もクールビューティーといいましょうか、目鼻立ちの非常に整った、ちょっと冷たいと思えるような高貴な印象の女性たちがかなり多い。
これらの女性のなかには、メーテルや森雪や千年女王によく似た女性も多く、機械の身体という類似性ともあいまって松本零士のアンドロイド(クレアなど)には酷似していると言っても良いかもしれません。
いままで松本零士の影響をほとんど考えたことはありませんでしたが、もしかしたら、永野護には松本零士の濃厚な影響があるのかもしれませんね。


ハモンとリンクスは、金髪と目立つ口紅、きっぷの良さが共通しているでしょうかね。
ハモンには、大人になってから、より魅力を感じるようになりました。
あの細い目のあやしさときれいさ、大人の女性の包容力の大きさは非常に魅力的です。
子供のころは、ハモンの細い目にほとんど心動かされたことはありませんでした。
逆に、大人になると、目の大きすぎる女性キャラクターに違和感を抱くようになりました。
好みは年齢とともに変わるということでしょうか。

片Pさん、ありがとうございました、さようなら。

Comment#51
  • 2019-07-05(Fri) 16:54:47
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