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低い偏差値の生徒にとり、エリート高校ってイヤな存在でした





地元の名門高校生って、いやだったですね。


地域最下位高校の生徒からすれば、自慢が学生服を着て歩いてくるようなものでした。





恥ずかしい高校


わたしは、偏差値40前半の栃木県の高校に通っていました。
80年代後半のことです。


市内に6校あるうち、下からかぞえて1番目か2番目。
その1つが女子校だったので、男子の入る高校としては下から1番ということになります。
ちなみに、わたしの通っていた高校は共学でした。


市内の高校6校のうち、この下位2校と、残り4校のあいだには、明らかなラインが引かれていました。


勉強ができる上位2校、それに次ぐ1校、さらにそれに次ぐ1校、そして残り最下位2校の勉強がまったくダメと見なされている学校のラインです。


「お子さんは、どちらの高校に?」
と尋ね、
「××高校に」
と母親が答えれば、「はあ、そうですか」といったきり、さりげなく(を装って)話題を変えてしまうような高校です。

 
高校名を知られるのが恥ずかしくて、自転車の後ろの泥よけにつける校名入りのステッカーを貼らないなどが先生のあいだで問題となる(しかし、生徒のあいだではその気持ちはイタいほどわかる)、まあ、そんな恥ずかしい】高校に通っていたわけです。


低い偏差値の高校から連想するのは、みなさん、なんでしょう?
学校の荒廃という人もいるのではないでしょうか?


わたしの高校は、そうではなかったです。
すくなくとも、わたしの通っていた時期はそのようなものとは無縁でした。
同級生も(知るかぎりの)先輩たちも、すっきりさっぱりした性格の、気持ちの良い人が多かったです。


小学・中学と陰湿ないじめや不良が横行していただけに、高校生活は久し振りに訪れた『平和な学校生活』でした。


小学校から高校まで公立でしたが、荒れた公立というイメージは小学校・中学校には当てはまっても、高校には該当しませんでした。



地元一の名門校


市内で偏差値一番の名門高校の存在は厄介でした


というか、自分で厄介にしていたといいましょうか。


劣等感です。


わたしの住む市では、その男子校はエリートのなかのエリート
その高校に息子が通っているというだけで、鼻高々になれるという存在でした。


ただし、ローカルの名門校です。


東大か京大に、1年に1人、合格者が出る高校をどう思われますか?
どちらにも合格者が出ない年もありましたが、平均すると、1年に1人。


都市部に住んでいる人は、奇妙な違和感を感じるのではないでしょうか?


東大か京大に1年に1人、合格者が出るかどうかの高校が名門?
と。


たとえば、極端な例を挙げれば、32人(2011年)16人(2016年)の東大・京大合格者を出している巣鴨に対し、その近くの開成の生徒は、電車の中で巣鴨の制服を見たら勝ったと内心優越感をおぼえる、などといっています。
たしかに、開成の東大・京大合格者は175人(2011年)181人(2016年)で、巣鴨を大きく上回っています。
それにしても、32人、16人というのは、とてつもない。


栃木県では圧倒的な(暴君とさえ形容したくなる)宇都宮高校は、11人(2011年)19人(2016年)で、巣鴨よりちょっと下なのです。


偏差値は、開成77、巣鴨73、宇都宮71。


その巣鴨に、優越感を持つ高校がある。
もちろん、宇都宮に対しても優越感をもつでしょう。


それに対し、地元の名門校は1人です。
おそらく、都市部では名門校とは見なされないのではないでしょうか?


上には上。
さらに、その上も。


しかし、地方の低偏差値校のわれらにとっては、イヤな存在でした
自慢が制服を着て歩いている、といった感じです。


本屋で立ち読みしていると、涼しい顔して、したり顔で自分の学のあることをひけらかしているように見えたり。


もちろん、これは劣等感からの被害妄想かもしれません。
ただ、その高校の生徒であることは、市内で自慢になったことは確かです。


道ですれ違うたびにバカにされているような気がして、イヤでイヤで。


その高校は市街地に近いところにあり、市街地はそこの生徒のホームタウン。
ですから、制服着て市街地には行けませんでした。


本屋などが市街地に集中しているのですが、平日は行けませんでした。
高校帰りに、制服を着て市街地というのは無理でした。


その地元一の名門校は、狭き門をくぐりぬけた市内の学業成績優秀な生徒たちが集う、わたしにとってはイヤな高校でした

時は移ろい、名門校も凋落


地元で、我が世の春を謳歌しているように見えたその高校も、1位の座を奪われるのは意外に早かったです。
市内偏差値2番目の名門高校は女子校でしたが、市内1位、2位もろともに、3位の共学の私立高校に追い抜かれていきました。


92年に1浪で大学に入学したわたしが、東京のアパートで独り暮らしをしているあいだに逆転したようなので、高校入学から数えて10年足らずのうちに「地殻変動」は起きたようです。


わたしは大学在学中、故郷に頻繁に戻ってはいたのですが、普段は大学に通うため東京にいたので、この逆転劇は風のうわさに耳にしました。


ただ、地元にいなかったため詳しいことはわからず、本気にしてはいませんでした。


すくなくとも戦後以来(おそらく、明治期、市内に高校が誕生して以来)、地元の不動のトップであったその高校がトップからすべり落ちるというのが、実感できなかったのです。


市内には名門と呼べる大学がないため、その学校は高校で1番というにとどまらず、市内最高の学問の府だったのです。
わたしにとりその名門校は、1999年を待たずして早く来すぎた【恐怖の大王】のような巨大な存在であったため、よけい、その学校の地盤沈下が信じられませんでした。



長岡天満宮・京都・2017年1月22日・600px・フォト蔵
                                 『フォト蔵』さん御提供
                                【長岡天満宮(京都)2017/1/22】
  



かつてはバカが行くところといわれた(実際は、それなりに偏差値は高かったんですけどね)市内3位だった私立高校が首位を奪いました。


いつ、逆転現象が起きたのかわからぬうちに、地元ナンバー1の座を明け渡し、いまでは大きく差を開げられてしまいました。


いま、現名門のほうが、東大・京大合格者あわせて1人か2人。


元名門は、いまではすっかり東大・京大に縁遠くなりました。


偏差値は50台中盤。
いくら地方でも、これでは地元の名門にはなれません。
数値のうえからも、名門凋落は証明されているのです。






強者どもが夢の跡


(もじった芭蕉の俳句は【兵(つわもの)どもが夢の跡】です。試験で間違えないでくださいね)


元名門校の隣りに天満宮があります。


わたしはお参りのため、平日の日中、そこへと向かいました。
2018年5月16日のことです。
高校に入学してから、30年以上がたっています。


そこは、自転車で横をとおったことはあるのですが、鳥居をくぐり、参道を歩き、参詣するのは初めてのことでした(だと思うのですが、最近、記憶力が……)。


参道を歩いていると、5月中旬の初夏のおだやかな昼下がり、開け放たれた高校の窓から授業の声が流れてきました。


参詣客は1人もいず、ただ遠くに大工さんが1人。
神社の隅のほうで作業をしていました。


教師の授業の声、大工のわずかな作業する音、あとは昼下がりの静寂。


建物のなかで授業がおこなわれていて、外から人影を視認することはできません。


『なんだか、予備校みたいな印象だ』


心のなかで、そう思いました。


高校に入学してから、およそ30年、いまだに名門校のイメージが根強く残っていて、授業がまるで受験専門の講義をしているような印象なのです。


「ホームルームもあそこは受験勉強している」


という噂を、高校のとき、わたしは聞いていました。
事実かどうかはともかく、あの高校ならやりかねない、という信憑性がありました。


「そんなことされたら、ますます差がひらく」


高校に入り、ひそかに大学受験の仮想敵として、追いつき追い越すことをもくろんでいたわたしは、焦りました。


その名門校には、受験勉強に特化した、予備校化した高校のような印象をもっていました。
受験勉強中心の学校生活、そのためならほかのことは犠牲にするかのようなイメージです。


それが、30年たったいまも、抜けていないのかもしれません。


いまでは、その高校の生徒たちは追う側です。


先輩たちは、市内では追われる立場でした。
地域トップ校として、追われる存在。
追う1人が、かつてのわたしでした。


その後輩である、元名門校のいまの生徒たちは、地域トップ校になった私立高校の生徒を追う立場です。
わたしが忌み嫌っていた市内一のエリート高校生たち、その後輩たちは、かつて、わたしがいた立ち位置にいるのです。
地元一の名門高校の生徒に追いつき追い越して勝つ、という。


しかし、いまだに、その高校はちょっとだけ【恐怖の大王】なんですよね。


いまでは、さほどの脅威ではないはずなんですけど、染みついた恐怖はなかなかに消えないのです



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プロフィール

大検高校

Author:大検高校
1970年代前半生まれ。
栃木県出身・在住。
趣味は、アニメ・漫画・小説・歴史など。
とくに、80年代のものが好き(懐古趣味)。
偏差値40前半の高校入学・中退、大検合格、1浪して早稲田・政経経済へ。
大学受験のころから記憶の障害にかかり、大学卒業後も長期療養、2006~8年頃完治、のち10年間の趣味・勉強をしつつのリハビリのすえ2018年ブログ開始。
どうぞ、よろしく。

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2学期、皆さんがんばってください /学校がどうしてもいやなら、無理しないで休んでもいいとおもいますよ /偏差値上位の受験生に、追いつき、追い越せです

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