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劇場版『Zガンダム 星を継ぐ者』ジャブローの一年戦争MSは新規作画で観たかった





ジャブロー一年戦争MSを、新規作画で描いてもらいたかった。

劇場版全部を新規作画で描いてもらいたかったわけですが、そのなかでもとくに新規にしてもらいたかった1つが、ジャブロー一年戦争MSたちでした。



MSVがアニメに登場する機会は、そう多くありません。
『Z』のジャブロー戦は、その数少ない好機です。
良い作画でのMSVを観る、数少ないチャンス。


しかし、新規作画のジャブロー一年戦争MSはありませんでした。

ジャブロー直後の北米の戦いで、ギャプランに搭乗したロザミア指揮下のアクトザクが凄まじいまでの美しい新規作画だっただけに、ジャブローの一年戦争MSはもったいないことを……。

夕日に照らされたダークブルーとダークグリーンの機体は、次々撃破されていっても、溜め息が出るほど美しかった。

それを、ジャブロー一年戦争MSにも期待していたのですが。




ジャブローの一年戦争MSたち



連邦の本拠ジャブローを直接叩くことにより、エゥーゴの存在をアピールし民意を味方につけ、また、各地の連邦基地への補給を断つため、エゥーゴは宇宙からジャブローへの降下作戦を実施。

しかし、広大なジャングルの地下基地であるジャブローの維持管理費には莫大な財政的負担が伴い、MS開発拠点としても劣化著しく旧式機のレストアをするぐらいが関の山、一年戦争時代のジオン公国による被害の修繕もままならず、すでにジャブローは書面の上だけでの連邦本拠地でしかなかったのです。

すでに、移転も極秘裏に決定され、引っ越し中のジャブロー

エゥーゴの侵攻は事前に察知され、用済みのジャブローを餌にしてエゥーゴの大軍をおびき寄せ、地下に敷設した核により全滅させる作戦が発動。

エゥーゴに感づかれぬよう、囮として選ばれたのが、宇宙からエゥーゴを追ってともに降下してくるティターンズの精鋭と、地上で待ちかまえるジャブロー連邦軍。

ジャブロー防衛部隊には、一年戦争時代の旧式MSも多数含まれており、エゥーゴのみならず、ティターンズ、連邦軍の将兵すらもが核爆発を知らされていませんでした。

そんななか、ジャブロー降下作戦は開始され、ジャブローの戦いはエゥーゴ優勢のうちに進み、危ういところで核爆破の情報を捕虜から得たエゥーゴは、戦死したパイロットと破壊されたMSをのぞいてパイロット・MSともに全員全機脱出。

対するティターンズ・連邦は、わずかの将兵のみがエゥーゴの情けにより脱出、ほとんどの将兵と全MSは核の爆発により、ジャブローとともに滅んでいきました。



では、次に、一年戦争MSの御紹介を……。




ジム・スナイパーカスタム


ジム・スナイパーカスタムは、百式にビームライフル一撃で1機が撃破され、隣にいたもう1機は急いで逃げるという……それがグリプス戦役におけるジャブローの戦果です、つまり、戦果ゼロ。

逃げるというのは、もしかしたら、百式の戦力と自機のスナイパーカスタムの戦力の差を即座に正確に判断しての後退かもしれませんが、パイロットが臆病だった可能性も。
性能の低い旧式機をあたえられ、やる気が当初からなかったので逃げたというのなら、それはそれで通常の性能のMSを用意できなかった上の連中に責任があるので、パイロットが逃げることを選択したのは当然のことだと思いますが。

作画的には、臆病のため慌てて逃げたかのような描き方をされているように見えますが、真相はいかに……。



ジム・スナイパーカスタム(RGM-79SC)
 
  • ジム量産型の戦闘力に不満をもったエースパイロットの要請により改修された機体
  • 個々のパイロットの要求に合わせてカスタマイズされたため、各機で細部の仕様が異なる
  • 名前に相違して、長距離狙撃能力の強化のみならず、白兵戦での戦闘能力強化にも意を用いている
  • 狙撃性能に優れた高性能汎用機ともいうべき機体
  • ベース機は、RGM-79ジム
  • 大推力スラスターのランドセルへ換装
  • 脚部補助推進スラスターの増設
  • 腰部に冷却ユニットの追加
  • R4タイプビーム・ライフルは射程距離が長大
  • 生産機数は高コストのため50数機、そのほとんどがア・バオア・クー戦に参加                                           

(『ガンダムの常識 一年戦争モビルスーツ大全』双葉社、『モビルスーツ最強図鑑』双葉社 参照)


このジム・スナイパーカスタム、一年戦争のときは、エース中のエースに支給された特別機でした。


フランシス・バックマイヤー
テネス・A・ユング
ロン・コウ
などなど。


連邦を代表するトップエースたちが、一年戦争の後半から終盤にかけて搭乗。
7年後には、おそらく、凡庸なパイロットの乗機に。

日の当たる場所から日陰へ。
逃げたジム・スナイパーカスタムが、バックマイヤー、ユング、コウのいずれかのかつての愛機だったかもと考えると感慨めいたものが……。
(『ギレンの野望 ジオン独立戦争記』(2002)で、長いこと顔を見ていたのもので)

しかし、トップエースと凡庸なパイロットのどちらにより大事にされたかは、また別の話。
才能はなくても、愛情豊かな人はいくらでもいますし。




グフ飛行型


グフ飛行型


脚部に強力な大型熱核ロケット・エンジンを搭載し、飛行を試みました。
試行錯誤の末、一応の飛行能力は得たものの航続距離が短すぎ、最終的には飛行を断念、しかし、この飛行実験がMSのホバリングを可能にし、ドムの開発へつながっていきます。

戦後は連邦軍が接収、熱核ジェット・エンジンに換装し、コクピットをリニアシート方式に変更、ドムと同様にジャイアント・バズで武装、アマゾン川をホバリングする機動性の高さを見せました。

ジャブロー防衛戦では4機の姿が確認され、すべてが撃墜、ただ、コクピットから逃げ延びるパイロットの姿も確認されています。




一年戦争時代は、試験に明け暮れていたようです。

実験中に死者も出ています。
フランク・ベルナール少尉です。

搭乗していたのはテストパイロットたちなので、性能を引き出せるエリートパイロットがコクピットに座っていたかもしれません。
『ガンダム0083』のコウ・ウラキのような。


ジャブローでは、ガンダムMk2に次々に撃破されていました。






ガンキャノン重装型


ガンキャノン重装型(RX-77-3)



RX-77-2ガンキャノンより、キャノン砲の連射能力が約2倍
RX-77-2ガンキャノンより、装甲を全面強化
重量が増加したため、ランドセル強化
コアブロックシステムは省略
ビームキャノンへの換装も可能
ビームキャノン標準装備の発展型・ガンキャノン2(RX-77-4)開発により生産中止
生産機数、わずか
(『ガンダムの常識 一年戦争モビルスーツ大全』双葉社、『モビルスーツ最強図鑑』双葉社 参照)


ジャブロー戦では、数少ない(唯一?)、一年戦争MSのなかで戦功を挙げた機体。
砲撃用MSであるにもかかわらず、下を通りかかったネモに上空から奇襲を敢行、飛び蹴り?で撃破するという、砲撃能力よりも、その増加された重量と強化された装甲、改良されたランドセルを活かした攻撃により、殊勲を挙げる。
パイロットが、下を通るMSを待った、その待ちの姿勢も勝利に貢献したと思われます。




ジムキャノン

ジムキャノン(RGC-80)


ガンキャノンの簡易量産型
キャノン砲は右肩に1門
弾丸の装填はマガジン式に変更
ジムと同じビーム・スプレーガン
ジムとの部品共有率は60%
砲撃時の安定性と防御力向上のため、脚部膝下に分割式増加装甲
48機(58機説も)生産
アフリカ戦線、北米戦線、オーストラリア戦線、ジャブロー防衛に配備
一部はレビル艦隊に所属して宇宙へ



ガンキャノンの量産型ですが、コスト削減のためジムとの部品共有を進めた結果、ジムとよく似た外観を呈するようになりました。

ジムキャノンは傑出した性能ではなかったですが、ホワイディンゴ隊(『コロニーの落ちた地で』)に配備され、連邦のトップエースの1人リド・ウォルフもMSパイロット初期のころに搭乗していました。

しかし、一年戦争の時点ですでに性能的には苦しく、ジャブロー戦ではビル越しに百式とガンダムMk2にあっさりと撃破されていました。

ちなみに、ジャブロージムキャノンの頭部が赤く塗装されているのは、ジム2と区別するためだということです。





ザクタンク

ザクタンク(MS-06V)


上半身ザク、下半身マゼラベース
すべてが現地改修のため、統一規格はなく、同じ仕様は存在しない
形状も、装備も、さまざま
前線での運搬作業や土木作業における利便性は秀逸
その利便性のため、各地で多数の機体が生産



タンク好き、タンク乗りには堪らないMSとタンクが融合した機体。
ロマンがあります。

個人的には、ザクタンクの1機種、緑のグリーンマカクの見た目のカッコよさは、全MSのなかでも10本の指に入ると思っています。
グリーンマカクは一年戦争時代のジャブロー攻略のための機体で、キャタピラで森林を薙ぎ倒し、後続のための道をつくるのだとか。

運搬作業や土木作業における利便性は秀逸(『ガンダムの常識 一年戦争モビルスーツ大全』双葉社)との賛辞も。
戦うだけがMSではないということでしょう。

ただし、左腕を2連装マシンガンにしたワイルドボアなるザクタンクの1機種なども存在します。
現地における随意の改修機ですので、戦闘用のザクタンクも各地にありそうです。



ジャブロー防衛戦では、百式とリックディアスの襲来に、キャタピラで後退する(だけの)ザクタンクの姿が。

ジャブローのドックで、大型の輸送機に運搬作業をしている最中でした。
武装は、最新鋭のMS相手にはきつい三連装マシンガンだけですので、投降するのも当然でしょう。

敵を見たら即座に後退する、うろたえている感じがザクタンクらしくて実にいいです。



一年戦争MSも最新鋭MSも
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古くて弱い、一年戦争MSの魅力


ガンダム・ジムスナイパーカスタム・早耳ガンプラ情報局201708232139585das




古くて弱いモビルスーツが一生懸命がんばっていると、血が騒ぎます。


ハンデを背負いながら戦う。
数合わせに投入される。

誰もが、第一線で活躍できるわけではありません。
ピークを保ち続けるのも難しい。

型落ちのMSが体現するそんなところに、わたしは共感するのかもしれません。




それとも、歴史でしょうか?

新型と違い、歴史が長いだけにいろいろなドラマを夢想できます。


一年戦争当時は、最新鋭MS。
仰ぎ見られる存在で、憧れの対象。
搭乗するのも、エースパイロット。

しかし、グリプス戦役のころには、すっかり戦力的にがた落ち、場合によってはお荷物、才能の乏しいパイロット、上官に睨まれたパイロットに強制的に回され、あるいは、量産MSが回ってくるまでのとりあえずの新兵の腰掛けといった扱いを受ける。

しかし、その機体で活躍して再起したり、遅咲きの英雄になったり、新たな英雄が誕生したり。
もちろん、一生、戦功に恵まれないパイロットもいたり。

その歴史の起伏、想像と妄想の広がりは、誕生したばかりの新型MSにはない豊かさをもっています。

そんなところが、歳月を刻んだ古参MSの魅力でしょうか。



『Z』本放送のとき中学生でしたが、そのときは強いMSにばかり目がいっていました。
「オレが乗るMSは、やはり、最新鋭の強力なMSがふさわしいよな」とワケもなく信じていた、あのころ。

しかし、月日が過ぎ、自分の才能の限界に気づき、「ジャブローにいた、やられ逃げまくっていたジム・スナイパーカスタムグフ飛行型だよな、せいぜい……」という境地に。

「それどころか、満足な武装もなく、ただ逃げただけのザクタンクか……」とまで思うように。


そんなわたしには、弱いのは仕方ないから、美しくかっこよく描いてもらいたいという希望が劇場版『Z』第一作目にはありました。

弱いMSを丁寧に描くというのは、世界観の幅にもつながると思うのです。

弱いMSを、どうでもよさそうに描いていると、雑だなこの作品ということになります。

逆に、丁寧に描くと、それだけ世界観の底上げになると思うのです。
「このMSですら、これだけ精魂こめて描いているのは凄い」ということに。

実際、アクトザクのようなやられMSを、あのハイレベルの作画で描いているのは凄かった。

惜しむらくは、同じやられMSであったジャブロー一年戦争MSにも、新規作画で臨んでもらいたかった。

ギャプラン・アッシマー戦のように第一作目のラストなら、ジャブローもすべて新規作画になっていたのでしょうけどね。
しかし、アッシマー戦の最後、シャアとアムロの因縁の2人が7年ぶりに再会を果たすため、あの戦いが一作目のラストになったであろうことを考えると、ジャブローをラストにもってくることはまず不可能だったでしょうが。



タミヤならではの



グフ飛行型のボックスアート


1つ、ごく私的な感想を。

『Zガンダム』シリーズのグフ飛行型のボックスアートが、もろスキップしているように見えるのはわたしだけでしょうか?
しかも、手を広げて嬉しそうに……。

いや、どうということはないのですが、妙に気になるイラストだったもので……。




一年戦争MSたちに栄光を



ガンダム・Zガンダム・ZERO~ONE・img_2
                                              picture by ZERO~ONE




栃木の宇都宮市に隣接する上三川町で、三作目の『Zガンダム 星の鼓動は愛』を観ました。

映画館と同じ系列の隣りのデパートのホビーショップには、劇場版一作目のさいに入荷したとおぼしき、『Z』プラモデルシリーズの一年戦争MSが山のように積まれ売られていました。

第一作目は2005年5月28日公開、第三作目を観たのは2006年4月3日なので、10ヶ月がたっています。

さすがに、その時点で山のように積まれていると、在庫を捌くのは難しそうです。

……山積みされたボックスアートをいま思い出すと、ジャブローに囮として廃棄された一年戦争MSたちとダブります。

かつては人気者だった、栄光のMSたちに。




Link:
劇場版『Zガンダム 星を継ぐ者』ジャブローの一年戦争MSは新規作画で観たかった






 

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プロフィール

大検高校

Author:大検高校
1970年代前半生まれ。
栃木県出身・在住。
趣味は、アニメ・漫画・小説・歴史など。
とくに、80年代のものが好き(懐古趣味)。
偏差値40前半の高校入学・中退、大検合格、1浪して早稲田・政経経済へ。
大学受験のころから記憶の障害にかかり、大学卒業後も長期療養、2006~8年頃完治、のち10年間の趣味・勉強をしつつのリハビリのすえ2018年ブログ開始。
どうぞ、よろしく。

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2学期、皆さんがんばってください /学校がどうしてもいやなら、無理しないで休んでもいいとおもいますよ /偏差値上位の受験生に、追いつき、追い越せです

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